蓮華座とは、蓮の花のように両脚を組んで座る、ヨガの究極のポーズ。
結跏趺坐(けっかふざ)ともいわれ、瞑想や深呼吸をするときに行います。半蓮華座とは、片脚だけを組むポーズなので、簡単?と思われるかもしれませんが、違います。手と足とをつなげて「無限大の巡り」を形づくる、重要な境地を意味しているんですよ。半蓮華座ができなければ、蓮華座という完成形に至ることはできないでしょう。
一足飛びに何かを成し遂げることってまず無理で、もしできたとしても、完成度、質は違うような気がします。それぞれの段階で質の高さを積み重ねていくことは、うまくいくためにあらゆることに共通する考え方です。どの段階でも、自分が納得できる状態に至ってから先に進む。時間がかかっても、遠回りに感じたとしても、最後は自分のためになるーー私自身が生きてきて実感していることでもあります。
質を高めるとは、自分を高めると同じ意味ではないでしょうか。手を抜くことは容易ですが、手を抜いたことは自分が一番よく知っています。
いま職場で、学校で、社会で、自分の人生で、何かを達成する途中にいるかもしれないあなたへ。その過程で生まれた思いや考えをゆっくり巡らせながら、目標の完遂へと向かってください。半蓮華座にトライしつつ。