〈つなぐ〉ポーズで、お互いをよりよく機能させる【Dr.高尾美穂のカラダとココロの整え方】
今回、高尾さんの人生の目標まで見えてしまいました。さてさて……。
撮影・森山祐子 イラストレーション・SHOKO TAKAHASHI 構成&文・越川典子
〈つなぐ〉“誰かとつながることで、よりよい自分になれるといいね。”
無邪気に「お手々つないで」の時代もありましたが、今日お伝えしたいのは、お互いの手首までしっかりつかむ、バインドし、バインドされている関係性のこと。一方だけが頼るのではなく、そこには強く、確かで、心地よい均衡があります。
ITの世界では、バインドとは、プログラム上で、さまざまなデータやファイルが相互に関連づけられている状態を指します。つながることで、お互いをよりよく機能させられる、そんな関係がイメージされますね。
つまり、誰かと、あるいは何かとつながるには、一人で立つ強さが必要なのかもしれません。じゃ、その強さとは何かというと、信頼感だと私は思っています。
誰かから信じられるというより、自分が信じられる自分でいること。どうすればそうなれるのですか? と聞かれると、たしかに難しい。けれど、誰もが毎日たくさんの物事を選択して生きていますね。その選択(行動)があなたの未来の姿を形づくっていくとしたら、自ずと一つひとつの選択が見えてくると思いませんか。
「つなぐ」という言葉を感じながら確信したのは、自分がした選択を信じられる自分でいたいということでした。それが私の幸せであり、周りにいる人とつながることで皆が幸せになれることが、私の人生の目標なんですね。
体側を伸ばすポーズ(バインド)
両脚を左右に大きく広げ、右足を外側に向けながら、膝を直角にします。胸を開くようにして両手を背中に回して、手をしっかりつなぎます。深い呼吸で8秒キープ。元の体勢に戻り、反対側も同様に行う。1日1回。
『クロワッサン』1099号より
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