からだ

実用的かつ夢がある。バレエシューズは永遠。【大沼こずえの「ずっとの、おしゃれ」】

毎月1つのテーマで、装う楽しさを再発見します。
  • 撮影・小川真輝

こんにちは。スタイリストの大沼こずえです。9月はフラットな靴。まずはバレエシューズについてのお話です。

上から、バレエシューズ(ネップツイード×エナメル)3万3000円(プリティ・バレリーナ/エフイーエヌ TEL.03・3498・1642) バレエシューズ1万890円(ファルファーレ/クロシェ TEL.03・5467・7800) バレエシューズ(パテントレザー)4万4000円(レペット/ルック ブティック事業部 TEL.03・6439・1647) バレエシューズ(ゴートレザー)3万5200円(ポルセリ/ラタンセブン TEL.03・6419・7871)

若い頃はブリジット・バルドーやジェーン・バーキンの、無造作で小悪魔的なファッションにふんわりと憧れたもの。

自分の素材はひとまず置いておいて、イメージの中のパリジェンヌスタイルに欠かせないのが、甲の浅い、ぺたんこのバレエシューズでした。
はじまりはやはり〈レペット〉。「靴底薄っ!」と思いきや、ぴたりとフィットして大層快適。さすがダンスシューズのブランド、と感動したものです。

とまあ、憧れからはじまったものの、履いてみると意外にラク、カジュアルにもエレガントにもなり、季節も選ばぬ汎用性。バレエシューズはいまや実用的フラットの定番となりました。

秋冬は特に、甲浅靴が足元に軽い色気を生み、重めのコートや厚地のパンツの効率のよいアクセントに。分量が少ない分、色や柄で遊べます。

洋服だとハードル高めのカラーツイードやヒョウ柄などもおすすめ。バッグなど小物で持つ手もありますが、いかにも「差し色ですよ」となりがちです。足元のほうが断然こなれる。お試しあれ。

ロングコートをさらりと羽織り、抜け感あるチャーミングな足元。あらま、今になって“あのパリジェンヌ”に少し近づいているじゃありませんか。

大沼 こずえ さん (おおぬま・こずえ)

スタイリスト

女性ファッション誌で活躍する一方、女優たちの厚い信頼を集める。些細なおしゃれの悩みにも淡々と寄り添い、かつ具体的な解決策を迅速に提案するスタイリスト。

『クロワッサン』1101号より

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※ 記事中の商品価格は、特に表記がない場合は税込価格です。ただしクロワッサン1043号以前から転載した記事に関しては、本体のみ(税抜き)の価格となります。

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