胃腸を温めて消化力アップ。おいしい白湯のススメ。
撮影・黒川ひろみ イラストレーション・佐々木一澄 構成&文・牧田ちえみ 撮影協力・UTUWA
「白湯は体内のクレンジング」
と言うのは、看護師で健康コンシェルジュの市野さおりさん。
「看護師を始めた頃から、白湯はカラダに負担なく吸収できる水分という認識がありました。塩分の濃いものを食べてむくみを感じたときは、臓器をお休みさせるためにノンストレスのお湯を摂るという感覚です。1杯の白湯を朝、空腹時に飲むことで腸の蠕動運動のサポートにもなりますし、食べすぎたり、胃腸の消化力が弱ってるなと感じたときも白湯はおすすめです」
冬に飲むイメージがあるものの、むしろ夏こそ飲んでほしいとも。
「夏に温かいものを飲んでいると外気の暑さをさほど感じなくなります。クーラーと外気温の温度差にさらされたり、冷たいものを摂りすぎてカラダが冷えると自律神経が乱れてしまうことも。白湯はほんの少し手間をかけるだけで、驚くほどおいしく仕上がります。少し不調を感じたら取り入れてみて」
白湯に各種スパイスを加えたレシピも提案している市野さん。
「冷えや胃腸に不調を感じたときは、白湯にブラックペッパーを入れて飲んでみてください。最初は少量の白湯で試してみて、合うようなら1日に1回取り入れてみるのもいいと思います」
おいしい白湯の作り方
(1)浄水器を通した水道水をやかんに入れ沸騰させる。中火にして最低5分以上フツフツとさせ、カルキ臭を飛ばす。
(2)ガラスのコップに注ぎ(においの移りやすい陶器は避ける)、体温プラス20℃を目安に湯気を吸い込みながら楽しむ。
(白湯を習慣にするポイント)
□ 1日の目安は800〜1200ml。起床後は多めに250〜350ml。
□ 食後はさけて、必ず空腹時に飲む。
□ 就寝前は100〜180mlを目安に。夜間トイレ後には100ml。
スパイス白湯の作り方(ブラックペッパー)
(1)浄水器を通した水道水を沸騰させる。スパイス白湯の場合はさらに中火でフツフツさせる必要はなし。
(2)コップに挽いた胡椒を2振り(小さじ約1/8)。その上から熱湯を注ぐ。好みの温度に冷めたら胡椒をかき混ぜながら飲む。下に沈殿するので最後まで飲み切る。
『クロワッサン』1098号より
広告