【君島十和子さん】骨量をキープする食事と運動で、年齢に負けない美しさ、若さを。
文・長谷川未緒 イラストレーション・黒川ひろみ
「更年期を迎え、美と健康の観点から、骨密度の低下に危機感を覚えるようになりました」
そう語るのは、美容家で実業家の君島十和子さんだ。
毎年の人間ドックで骨粗鬆症の検査を受けていて、今のところ問題はないものの、今後はリスクがあると指摘されている。
「女性ホルモンの分泌が減少しているので、カルシウムも吸収されにくくなっています。
カルシウム不足で骨密度が低下すると、骨折ももちろん怖いのですが、顔の骨がやせ衰え、脂肪や筋肉を支えきれなくなります。
目が落ちくぼみ、こめかみが凹んで、おでこが骨張ってくる“老け顔”に直結してしまうんです」
顔の骨ヤセ対策で長いこれからを健やかに。
骨ケアのために大切なカルシウムは、三度の食事で摂るように。必要な栄養を吸収できるよう、腸活も積極的に行っている。ヨーグルト、丸ごと食べられる小魚、納豆、豆乳などは食卓への登場頻度が高い。また、骨の生成に欠かせないビタミンC・D、さらに、毛細血管のケアのサプリメントを日々摂っているのだそう。
「体全体の血管のうち、99%は毛細血管で、骨の中にもあります。毛細血管がきちんと働いてくれないと、いくら栄養を摂ってもすみずみまで届かないので、毛細血管ケアは最重要課題だと思っています」
運動は週に1回のパーソナルトレーニングと、週に3回程度のジョグ&ウォークが中心。
トレーニングでは筋トレに加え、股関節、胸郭、膝、足首などの関節の柔軟性を高めるストレッチも。関節の硬化により可動域が狭まると、姿勢が老けて見えるし、けがや骨折の一因にもなるからだ。
ジョグ&ウォークは、ウォーキングをする際、歩くスピードのまま、走る動きを加えたもの。はねることで踵に振動が加わるため、骨の代謝促進を期待している。
「今年57歳、子育ても一段落し、還暦も目の前です。車からの乗り降りがスムーズじゃなくなったりと、老化を自覚することもありますが、これからの人生、まだ長いんですよね。アラ還世代、諦めた瞬間の落ち方、回復力の頼りなさを実感しているからこそ、日々のケアをしっかり続けていきたいと思っています」
『クロワッサン』1094号より
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