からだ

腰痛を引き起こす骨粗しょう症対策に。骨密度アップに効果的な「かかと落とし」。

理学療法士の田中尚喜さんに教わります。
  • 撮影・黒川ひろみ モデル・くらさわかずえ スタイリング・高島聖子 ヘアメイク・宮島香奈子 イラストレーション・松元まり子 文・山下孝子

このストレッチングによって、かかとの骨に刺激が加わり、カルシウムを定着させて骨を作る「骨芽(こつが)細胞」が活性化し、骨密度が上がります。

女性は腰痛を引き起こす骨粗しょう症のリスクが高いため、こまめにかかとを落とすようにしましょう。ただし、膝への負担が小さくないため、膝が悪い人、膝に痛みや違和感がある人は避けてください。

(注意)
体重が重い人はかかとへの刺激も大きくなるため、かかとを落とす勢いを少しゆっくりにする。

(STEP 1)
背をまっすぐ伸ばして立ち、顔も正面を向ける。足をそろえて立つと姿勢が不安定になる場合は、足を少し開く。
 ↓

(STEP 2)
つま先立ちになって、無理のない高さまでかかとを上げる。ふらつく場合は、壁に手をつくか、テーブルや椅子につかまってもよい。
 ↓

(STEP 3)
足の力を抜いて、ストンとかかとを落とす。少し響くぐらいの衝撃を感じるとちょうどよい。10回1セットとして、毎日3セットするのが目安。

田中尚喜

田中尚喜 さん (たなか・なおき)

理学療法士

岩手リハビリテーション学院を卒業後、東京厚生年金病院(現・JCHO東京新宿メディカルセンター)リハビリ室勤務。現在はリハビリテーション士長。1994年にローマで開催された世界水泳選手権には、日本選手団のチームトレーナーとして帯同。臨床の経験を活かし、『図解 百歳まで歩く』(幻冬舎)、『100歳まで歩ける! スクワット健康法』(宝島社)、『正しく歩いて、不調を治す。』(クロスメディア・パブリッシング)など、理学療法の啓発・普及に貢献する著書の執筆や監修を手掛けている。

※プロフィールは雑誌掲載時の情報です。

『Dr.クロワッサン 脊柱管狭窄症、骨粗しょう症、ぎっくり腰もスッキリ! 腰痛の新常識』(2020年8月27日発行)より。

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