初めての発芽玄米、おいしく炊くコツと冷凍保存の方法。
初めて食べる人のためにちょっとしたコツを。
撮影・岩本慶三 スタイリング・渡邊美穂 文・室田元美
料理研究家のエダジュンさんは、IT企業の社員食堂で、ランチも作っています。
「発芽玄米は、和風のおかずだけでなく、エスニック風や洋風のおかずともよく合います。社員食堂のランチは定食が基本ですが、発芽玄米を出すと、女性だけでなく男性にも〝きょうのごはんはすごくおいしい〟と好評です」
【最初は少しの分量から始めてみましょう。】
白米2合に70gの発芽玄米
●まずは少量から試してみよう。2合あたり70gの「発芽玄米」を使用。
「発芽玄米って、家族みんなで食べられるかしら」。初めてで心配な方は、まず白米2合に発芽玄米70gを混ぜて炊いて。白米とほぼ同じ色、味わい。
発芽玄米と白米が50:50
●慣れたら全体の半分を発芽玄米に。毎日のいい変化が実感できます。
白米の中からプチプチとした発芽玄米の食感や旨みが立ち上がってきます。「腸の調子がよくなった」などの声もよく聞かれ、変化もわかりやすくなります。
発芽玄米100%
●優れた栄養価とともに、よく噛む習慣も。簡単に発芽玄米生活が続けられる。
発芽するときに芽が持つパワーを、まるごと食べられる、栄養価の高い発芽玄米。しっかり噛むことで、特有の甘みや旨みを味わい、脳にも刺激を与えてくれます。
発芽玄米をちょい足しでおいしく炊くコツ
【材料(2合分)】
発芽玄米 2合
水 500ml
オリーブオイル 小さじ1
塩 少々
(1)炊飯器に発芽玄米、オリーブオイル、塩を入れて全体をよく混ぜる。「発芽玄米は洗わずにそのまま炊けるから、ラクです。オリーブオイルと塩を足すことで、ツヤと旨みがより引き出されます」
(2)1に水を注ぎ入れて、軽く混ぜる。水加減は白米よりやや多め(1合につき1/4カップ追加)。30分ほど、そのまま置いて浸水させる。
(3)炊飯器の設定を白米モードにしてスイッチを入れ、炊きあがったら5分ほど蒸らし、しゃもじで表面を切るように混ぜる。
多めに炊いて、おいしく食べる冷凍保存の3ステップ
(1)発芽玄米ごはんが温かいうちに、広げた食品用ラップの上にのせる(軽く茶碗1杯分ぐらい)。
(2)手前側と向こう側を折り重ねて、三つ折りにし、ごはんの上を軽く外側になでて、空気を抜く。
(3)左右をそれぞれ内側に折り重ねて、最後になでて空気を抜く。常温になるまで冷ましておく。
(4)チャック付き保存袋に3を並べて入れ、平らにしたまま冷凍庫で保存。3〜4週間は保存可能。
『Dr.クロワッサン 発芽玄米で不調を治す!』(2019年10月31日発行)より。