医師に聞く、骨粗鬆症のリスクや検査方法、未来のための「骨活」プログラム。
骨折しやすくなる骨粗鬆症の症状は、早ければ40代、50代から出現。早期の予防と対策が明るい未来を作ります。
撮影・黒川ひろみ イラストレーション・中島陽子 文・小沢緑子
【ウォーキングと〝ながら骨刺激〟。骨活運動を日常生活に取り入れて。】
(基本の姿勢)
体幹を鍛える基本姿勢。みぞおち〜おへそ〜恥骨までをすっきりと伸ばすイメージでキープする。
ながらかかと落とし
●ほどよい刺激を骨に与え、骨を作る骨細胞を活性化。
骨を作り替える骨細胞に働きかけて活性化できる、かかと落とし。「洗面所やキッチンなどにいるときに台につかまり〝ながら〟で行うと気軽。これも基本の姿勢で行いましょう」
(1)台につかまりながら、基本の姿勢で立つ。
(2)かかとを上げ、ストンと下げることを10回。
ウォーキング
●体幹を鍛えつつ、かかと落としもできて一石二鳥。
「背骨を支える体幹が鍛えられる全身運動のうえ、かかと着地により自然にかかと落としもできて一石二鳥。基本の姿勢で手を振って歩いて」。週2〜3回、15〜30分程度。
(A)前傾や後傾にならず、真上から引っ張られているようなイメージで基本の姿勢で立つ。
(B)背筋は伸ばし、胸を張る。
(C)お尻を引き締める。
(D)膝はあまり曲げず、かかとから着地をする。
(E)両手は軽く握り、しっかり前後に振って歩く。
(F)あごをひいてやや前方を見る。
階段踏み台昇降運動
●家の階段を利用して、ゆっくり昇り降り。
踏み台昇降運動も、かかとの骨を刺激できる。「家に階段があれば一番下の段を利用。バランスを崩さないように手すりに手を添えてゆっくり上がり、かかとから下ろしましょう」
(1)手すりにつかまりながら階段に片方の足をのせる。
(2)もう片方の足をのせて階段の上にのる。
(3)もう片方の足をのせて階段の上にのる。