白髪を生かすハイライトで、義務染めを卒業。
撮影・久々江 満 構成&文・片岡えり
【伸びても増えても素敵に見える。白髪を生かすハイライトで、義務染めを卒業。】
【提案1】いつかはグレイヘア。それまでは毎月隠し続ける?
増える一方の白髪に追われるように、白髪染めの頻度が上がることにジレンマを感じる人は多い。
「皆さん、義務になっている毎月の白髪染めを卒業したい、白髪を受け入れたいと思っているようです。
とはいえ、染めないグレイヘアで素敵に見せるのは高難度。家族に驚かれることが多く、ヘアケアも必要だし、ファッションやメイクに気を使わないと、究極のナチュラリストかあきらめてしまった人に見えてしまう。
でも隠すか染めないかの二択ではなく、グレイヘアへの移行期にもおすすめの、白髪だからこそ楽しめる大人のカラーデザインという選択肢もあるのです。
増え続ける白髪とこの先どう付き合っていくのか。美容師に相談しながら、今だけでなく髪色の未来像を描いてください」
【提案2】白髪を生かしてぼかす、 “大人の地毛ハイライト”という価値観。
岩上晴美さんが提案するのは、白髪を隠さずに生かす〝大人の地毛ハイライト〟。
「白髪比率が3〜4割と少なめなら、白髪は染めず細かい毛束をブリーチで脱色し、抜いた部分に柔らかい色を入れるほか、黒髪のブリーチハイライトだけというデザインも。
白髪が多い場合は暗めのローライトを細く入れてグラデーションをつけます。ヘアカラーが3カ月に一度に減った、白髪が伸びるとニュアンスが変わるのでむしろ楽しい、街で声をかけられる、と喜びの声が続々。新しい価値観が生まれています」
【提案3】グレイヘアやハイライトは日々のケアで黄ばみを防ぐ。
大人の地毛ハイライトもグレイヘアも、ブリーチやハイライトで染めた髪色をキープするならホームケアでメンテナンスを。
「ハイトーンは黄ばみやすいので、紫シャンプーで黄味を消して透明感を際立たせ、ギラつきも抑えます。紫色は白がさらに強調されるので、白髪を隠したい人は要注意」
1回の使用でもブリーチ後やグレイヘアの黄ばみが抑えられる人気の紫シャンプーが進化。毛髪を保護・強化する処方でダメージを防ぐ。週3回程度いつものシャンプーに代えて。
ハイライト、グラデーションのメンテナンスに。黄味やオレンジ味を補正し、ダメージも補修する紫色素入りシャンプーとトリートメント。週1〜3回、ペアで使ってなめらかな仕上がりに。
『クロワッサン』1068号より
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