若々しさの鍵はボリュームにあり。髪の立ち上がりは簡単に作れる。
撮影・天日恵美子(モデル)、久々江 満(商品) スタイリング・白男川清美 ヘア&メイク・面下伸一(FACCIA) モデル・石井たまよ 構成&文・入江信子
ふわり、エアリーな髪が若さを連れてくる。
髪にボリュームがあるだけで、顔は溌剌として見えるもの。
「ボリュームを出すには、土台=ブローの段階で髪の根元から立ち上げることが肝心です。土台がしっかり作られていれば、時間が経ってもつぶれにくくなりますから」と面下伸一さん。
髪に空気を含ませ、根元中心にドライヤーを当て、きちんと癖づけ。するとスタイルの完成度は大きく違ってくる。
「とはいえ、ボリュームばかりを意識していると、頭が大きく見えてしまうことも。あくまで髪型全体のバランスを考えてスタイリングします。
頭頂部はボリュームを強調し、首まわりや衿足は控えめにして、メリハリをつけるといいでしょう。また、仕上げに表面に軽くオイルをつけてツヤを加えれば、スタイルが映え、清潔感も演出できます」
立ち上がりは土台=ブローで決まる。
ブローの際には、根元から髪を起こして空気を入れ、根元に重点的にドライヤーを当てるのが鉄則。立体感のあるスタイルを目指して。
(1)ボリュームアップ効果のある、フォーム状スタイリング剤をつける。セミロングの場合、ピンポン球より少し大きい程度の量を取り、髪の根元になじませてから毛先方向に広げる。
(2)サイドの髪を乾かす。髪が生えている向きと逆方向に手でかき上げて流し、根元を中心にドライする。このときドライヤーを下から当てると、よりふわっとする。
(3)後ろの髪をドライする。顔を下に向けて、髪の根元を露出させ、根元から毛先方向にかき上げ、ドライヤーを当てる。髪を逆立てるつもりで乾かすとよい。
(4)ブラシを使ってサイドと後ろの髪をブローする。ブラシを髪に当て、毛流れに逆らうように動かしつつ、根元中心にドライヤーを当てる。少しずつブラシを移動させ、全体をドライ。
(5)前髪をブローする。ブラシで髪をすくって立ち上げ、根元にドライヤーを当て、内巻きにする。この部分が立ち上がっていると、若々しく見えるので念入りに。
(6)毛先を巻く。根元のふくらみをつぶさないよう注意しながら、少しずつ毛束を取り、先端をアイロンに巻きつける。外巻きだとカジュアルに、内巻きだとエレガントに仕上がる。
(まずは適切なスタイリング剤とブラシを選ぶ。)
細く、ハリのない髪をコートして、根元からコシを与えるスタイリングフォーム。ターメリック、ジンセンなどの植物成分で髪と頭皮に栄養もチャージする。
スタイリングしやすいと、世界中で愛されるロングセラー。ピンの数、間隔が計算されていて、慣れない人も楽に立ち上がりが作れる。セミロングより長い人は大きめサイズ、ショートの人は小ぶりサイズを。
『クロワッサン』1068号より
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