虻川美穂子さんが体験!体だけでなく心の状態もよくなる、「腸律セラピー」っていったい何?
撮影・谷 尚樹 スタイリング・高島聖子 ヘア&メイク・綿谷菜那 イラストレーション・小林マキ 文・石飛カノ 撮影協力・グラマラスH麻布広尾
まずは、体と心を整える基本のケアと考え方を知る。
栄養、酵素、ホルモン、免疫に関わる物質は腸で作られる。一説には腸でも血液が作られているという話もある。
腸が弱れば排便トラブルやさまざまな不調に病気、果ては認知症の引き金にも。介護の現場経験を持つ小澤かおりさんは、そうした腸と健康の関わりを実感。研鑽の末にオリジナルの手技、“腸律セラピー”を編み出した。
「私たちの腸は収縮して内容物を移動させ、最終的に便として排泄しています。こうした蠕動(ぜんどう)運動が弱くなると内容物が腸に停滞し、小腸が汚れてますます動かない腸になります。
その状態が慢性化すれば太りやすく痩せにくい体になり、肌荒れや老化も進みます。さらに自律神経が乱れてさまざまな不調が起こる可能性も」
腸律セラピーの目的は健全な蠕動運動を取り戻すこと。
基本はおへそを中心に小さい時計と大きい時計をイメージし、6時の位置から時計回りに指でやさしく圧をかける。といっても、ただのマッサージとは訳が違う。
「蠕動運動が弱くなる原因は食生活、緊張、ストレス、過度なダイエットなど人によって異なります。その人の腸への負担が何かを見極めて少しずつ解放していく。それが腸律セラピーです」
腸の硬さで性格がわかる? 腸には人それぞれの表情が。
「毎日快便。腸の健康には自信があります!」
という虻川美穂子さん。人生初の腸律セラピーを受けてみることに。最初に行われるカウンセリングで、「腸って表情があるんですよ」という小澤さんの言葉に、「えっ! 表情って?」と驚く虻川さん。
小さい時計と大きい時計を擦る。
「大きい時計の10〜11時のところが硬いとイライラやストレス、12時のところが硬いと睡眠不足、小さい時計の12時が硬いと時間に追われて頭の中がパンパン。手技を続けていくうちに、腸にそうした表情の傾向があることがわかってきました」
なんと。体調だけでなくメンタルにも腸が関係しているという。仕事と育児で常に時間に追われている虻川さん、身に覚えがあるようで、
「あの、腸が詰まってるから頭がパンパンなんですか? 頭がパンパンだから腸が詰まるんですか?」
そんなギモンをぶつける。
「脳は腸のサポート役です。ということは腸が感じていることは脳にも関係するし、脳が感じていることには腸が関係しています。
ただ脳はサポート役なのでミスもします。頭ではリラックスしていると思っていても腸が緊張し続けていることもあるんです。腸が感じていることと脳が感じていることを揃えていきましょう、というのが腸律セラピー。腸の詰まりを流せば脳もすっきりしますよ」
腸の状態からわかる、体調や性格をチェック。
小澤さんの答えに至極納得した様子の虻川さん。
「すっきりしたいです! 毎日、あれをやろうこれをやろうと考えてばっかりで、まさに頭がパンパンなので」
「では今から虻川さんのお腹がどんな感じか見ていきましょう」
「よろしくお願いします!」
次からさっそく、誌上腸律セラピーのスタート!
利き手を上にして両手の指先を重ね、ゆっくりやさしく10回ずつ押していく。最終的にはサロン通いを卒業し、セルフ腸律でのケアを目指す。
広告