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中井美穂さんが医師に聞いた、巡りのよい体のための正しい水分の摂り方。

なにげなく飲んでいる水も、正しい摂り方を心がければ体調を整える強い味方になる。体を巡る、よい水分の条件とは。
  • 撮影・黒川ひろみ ヘア&メイク・高松由佳 文・一澤ひらり
左:中井美穂さん(フリーアナウンサー) 右:伊達友美さん(管理栄養士)

水はけの悪い体を自覚していろいろ試してみるものの、いつも体がむくみがちという中井美穂さん。これまで本誌でもたびたび健康問題を相談してきた管理栄養士の伊達友美さんに、正しい水分の摂り方を聞きました。

中井美穂さん(以下、中井) 以前、ウォーターローリングっていう健康法が流行って、1日2Lの水を飲んで体の中を循環させるとダイエットにも体にもいいというので、がんばって水を飲んでいた時期があります。でもどんどんむくんできて、苦しくてやめてしまいました。向き不向きがありますか?

伊達友美さん(以下、伊達) 中井さんは腸が弱いタイプなので、胃腸の粘膜の吸収がよくない。だから水分がちゃんと入っていかなくて、逆に蓄えてしまうというか、体内の違うところにあふれ出て、むくみにつながる。つまり、水分の入り口が問題なのかもしれません。

中井 えっ? てっきり出口に問題があると思ってきたんですが。

伊達 特に女性は〝出す〟ことばかりに気が取られがちですからね。体にいいものが速やかに吸収されて、それ以外のものが処理されて排出されるというのが一つの巡りですが、入り口に不調がある人はうまく入っていかない。だからうまく出せない。そこを整えることがポイントになってきます。

中井 私のように腸が弱いと、水分の摂り方も注意しないといけないんですね。どうしたらいいですか?

伊達 まずは摂る水分の温度が問題です。冷たいもので胃腸を冷やすと余計に吸収が悪くなってしまうので、常温か温かいものを飲むことが重要です。
胃も腸もたんぱく質でできていますから、冷えると硬くなってしまいます。温かいものを飲んで、胃腸をほぐすことも心がけてほしいですね。

中井 胃腸をほぐす? そのイメージは全くなかったです。ほぐすって筋肉をマッサージするイメージですけど、胃腸には直接触れませんよね。

「胃腸は冷えると硬くなります。 常温か温かい物を飲みましょう。」

深呼吸して内臓をほぐせば、体の巡りがグンとよくなる。

伊達 胃腸は動かせませんが、肺は動かせます。内臓をほぐす唯一の方法は肺を動かす深呼吸なんです。
深く吸えば肺が広がって他の臓器は縮こまる。息を吐いて肺が小さくなれば他の臓器は広がる。つまり、内臓のマッサージになるんです。
中井さんのように仕事柄、水分を摂るのが難しいときがあっても、深呼吸ならできますよね?

中井 なるほど! でも私、深呼吸以前というか、どうしても前屈みになって、肩が内側に入っていくんですよね。

伊達 そうなると肺が広がらず呼吸が浅くなる。中井さんに限らず、ほとんどの人はいまそういう状態です。
現代人の一つの問題は酸欠なんです。生きていく上で一番大切な酸素を摂り入れることは、体の巡りをよくするためにも不可欠です。深呼吸は肺に酸素がたくさん入るし、胸が広がって胸腺のリンパの流れもよくなります。

中井 深呼吸だけで巡りがよくなるなら、やるしかない!

伊達 胃腸が弱い人は特に、冷えて硬くなりがちな胃腸を深呼吸でマッサージしてほぐし、飲み物にも注意してとにかく冷やさないことが必要です。

「深呼吸をするとふだんいかに呼吸が浅いかわかりますね」と中井さん。

中井 水分の量は、一回にどれぐらい飲めばいいですか?

伊達 内臓に負担がかからないようにちょっとずつ、回数を多く飲むことがポイントです。一回の適量は両手にすくえるぐらいを目安に。

中井 ちびちび飲んだほうがいいんですね。内臓を温めるために使い捨てカイロなどを使うのはどうですか?

伊達 すごく冷えてしまったときにはいいと思いますけど、外側から温めると体は自力で熱を起こそうとしなくなります。それよりも効果的なのは、お腹を軽く叩くこと。叩くと振動が内側に伝わって血流がよくなるんですよ。

中井 すごく簡単だし、これなら座っていてもできますね。

「両手ですくえるぐらいの水を、こまめに飲むといいんですね。」(中井さん)
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