からだ
くらし

あなたの心身を「うるおす」「ゆるめる」「あたためる」10の習慣。

冬ともなるといくら着込んでも、冷えから体がこわばり、あちこちに不調が出始める。
原因は、ホルモンバランスや自律神経、腸をはじめとする内臓や血液、筋肉など体の内面からのSOS。
いくら外側や表面的な対処をしても根本的な解決にはならないからーー
水分や食事の摂り方、生活習慣、エクササイズで臓活、温活! 潤・温・巡が揃うことで理想の体に。
  • イラストレーション・小林マキ 構成と文・板倉みきこ

【巡りをもたらす、3つのキーワード。】

うるおす

「水分は、体内の毒素を取るためにも必要です」(杉岡さん)
「潤いとは、バリア機能と同義です」(松村さん)

体内の約6〜7割を占めるのが水分。

「循環することで私たちの体は健康を保っていますが、水分はこの循環機能に大きく関わっています。特に大事なのは排出=デトックスの働きです。体に不必要な老廃物や便、そして食事で避けがたい添加物など、毒となるものを排出するために水分が活躍するのです」(循環器内科医・杉岡充爾さん)

ただ、加齢とともに喉の渇きを感じにくくなり、潜在的に脱水傾向に。

「摂る量が減ると、細胞自体の水分量も減ってしまいます。水分をしっかり摂って循環機能を回復させましょう」

潤いのもととなるコラーゲンは、女性ホルモンのエストロゲンと深い関係が。

「コラーゲンの産生を助けるのがエストロゲンなので、ホルモンの分泌量が減ると、コラーゲンも減り、全身が乾燥します。乾燥した肌はバリア機能が落ちて炎症などトラブルが起きやすくなりますが、それは体内も同じ。潤いを足し、バリア機能を上げることを考えましょう」(婦人科医・松村圭子さん)

●乾きが招く問題
肌のトラブル、便秘、膣のトラブル、免疫力の低下 など

ゆるめる

「ストレスで血管が収縮し、血流は滞ります」(杉岡さん)
「無意識でも力が入っているのが現代生活」(松村さん)

「ストレスが原因の心身の緊張、座りっぱなしの時間が長いことや、悪い姿勢で起こる筋肉の硬直……。現代人は心も体も力みやすい状態」(松村さん)

心身が緊張状態だと、自律神経の交感神経が優位になり、血管は収縮する。

「その結果血流は滞り、老廃物が溜まり、栄養や酸素が体内に行き渡りにくくなります。ストレスを緩和するには、コルチゾールと呼ばれるストレス回復ホルモンが必要なのですが、現代社会では過剰に分泌され、枯渇している人が多いんです。慢性的に疲れている、イライラしやすいといった症状は、ストレス過剰によるコルチゾール不足を疑ってみましょう」(杉岡さん)

交感神経優位な状態が続くと自律神経のバランスが乱れ、コルチゾール不足同様に疲労や精神の不調を招く。

「緊張が解けない人がいる一方で、マンネリで刺激が足りない生活が続き、脳が衰えて自律神経が乱れる人もいます。心も体も、オンとオフのバランスが大切なんです」(松村さん)

●緊張が招く問題
血流の滞り、肩コリや腰痛、疲労、自律神経の乱れ など

あたためる

「温まると血流が上がり、デトックス力も上がります」(杉岡さん)「冷えていていい臓器は、女性の体にはありません」(松村さん)

病名がつかない、不定愁訴の原因の多くは冷えだと松村さん。

「漢方では、体を構成する“気(き)”(エネルギー)、“血(けつ)”、“水(すい)”(血液以外の体液)の3つの要素がバランスよく、滞りなく流れることが健康の基本と考えますが、冷えは“気・血・水”の流れを滞らせる最大の原因です。子宮や卵巣などの婦人科系臓器はもちろん、胃腸も冷えれば機能が低下します。男性の体では高温に弱い睾丸がありますが、女性の体で冷えていい臓器はありません」

冷えやすい冬は特に、体を温める方法を積極的に取り入れたい。

「温まることで毛細血管が広がり、血流は上がるからデトックス力も上がります。でも、高温サウナだけだと脱水をもたらし、適度な温めではないため過度なストレスになります。おすすめは、熱いシャワーと冷たいシャワーを交互に浴びる交代浴。全身が難しければ手や足だけでもいいでしょう。血管に急性ストレスがかかり、浴びた場所の血流が上がりますよ」(杉岡さん)

●冷えが招く問題
むくみ、内臓機能の低下、婦人科系のトラブル、免疫力の低下 など

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