お腹、足の引き締めや呼吸力アップを目指す、腹式呼吸のレッスン。
撮影・黒川ひろみ モデル・椎名由紀 スタイリング・高島聖子 ヘアメイク・岡野紋美 文・山下孝子
【ふくらはぎを鍛えて血行を促す!】
第二の心臓といわれるふくらはぎも鍛える。
足の筋肉を鍛えるうえで、忘れてはいけないのがふくらはぎの筋肉です。もし衰えてしまうと、足首の曲げ伸ばしに支障が出るだけでなく、こむら返りが起きやすくなってしまいます。
何より、足を巡っている血液を重力に逆らって心臓に戻すポンプの役割をふくらはぎの筋肉は担っています。ふくらはぎが「第二の心臓」とも呼ばれるのはそのためです。言い換えれば、ふくらはぎの筋肉が衰えれば全身の血行が悪くなり、そのせいで体温も下がってしまうのです。
免疫力をキープするための理想的な体温は36・5度以上で、体温が1度下がると代謝率は約12%低下するそうです。
紹介するストレッチで空き時間を見つけてふくらはぎの筋肉を鍛えてあげましょう。
「今回紹介している『和式トイレのポーズ』でかかとが浮く人は、ふくらはぎと足の裏が硬いせいかもしれません。以下のストレッチで足の裏もほぐしていきましょう」
(初心者向け)*普段まったく運動しない人向け
【1日の目安】5セット(1〜3で1セット)
1.段差に足を半分置く
段の端がちょうど土踏まずの部分にくるように足を置く。自宅でする場合、階段だけでなく玄関の段差も利用できる。
2.つま先立ちになる
息を吐きながらゆっくりつま先立ちになり、ふくらはぎの筋肉に力が入ることを感じよう。
3.かかとを下げる
息を吸いながら、かかとをぐっと段の下に下げ、ふくらはぎの筋肉を伸ばす。足の裏のストレッチとしても効果的。
(上級者向け)*普段から適度な運動をしている人向け
【1日の目安】5回呼吸する間
和式トイレのポーズをとる
足を肩幅に開いてしゃがんだ状態で、吐く・吸うを繰り返す。背筋を無理に伸ばす必要はない。
ふくらはぎの筋肉がしっかり伸びるだけでなく、腸にも刺激が入り、便秘気味の人は毎朝お試しを。
『Dr.クロワッサン 感染症に負けない、カラダをつくる。』(2020年11月30日発行)より。