ホルモンバランスを整える、ヨガの「合蹠のポーズ」。
体を健やかに、柔軟にする印象のヨガ。呼吸を意識したポーズで、負担のないストレッチを教わりました。
撮影・中島慶子 ヘア&メイク・浜田あゆみ(メランジ) 文・菅野綾子
【合蹠(がっせき)のポーズ】→ ホルモンバランスを整える。
「股関節を大きく開いて前屈することで、骨盤周辺の筋肉をほぐし、子宮への血流を促進。ホルモンバランスを整え、更年期特有の不調や生理痛の緩和に効果があります。お尻の筋肉も伸びるので、坐骨神経痛を和らげたい時にもおすすめ」
(1)両膝を曲げて座り、足裏同士を合わせる。
(2)両手で足首を掴んで体のほうに引き寄せながら、息を吐いて上体を前に倒す。そのまま3呼吸。この時、腰が丸まらないよう注意。
【チャレンジ】
できる人は額が床につくまで上体を深く倒し、そのまま3呼吸。
基本の呼吸法
ヨガでストレッチをすることには、さまざまなメリットがある、とヨガインストラクターのキコさん。
「ヨガで最も大切なのは呼吸。過度な負荷をかけてグイグイ伸ばそうとしなくても、息を吐く時の力を使えば無理なく体をゆるめていけるのです。さらに吸う息で内側から体を広げることで、加齢により体が硬くなっている大人の女性でも、けがをしにくいという利点が。また、呼吸が深まると副交感神経が優位になるので、体が温まり、リラックス効果も得られます」
まずは、ポーズを取る時に意識すべき基本の呼吸法の確認からスタート。ポーズに集中しすぎると、息が止まってしまいがちなので注意しよう。
胸式呼吸と腹式呼吸を組み合わせた完全呼吸が基本で、鼻から吸って鼻から吐く。手を胸とお腹に当て、息を吸った時にどちらもしっかり膨らんでいるか確認を。息を深く吐き切ることを意識すると、体が伸びやすくなる。
『クロワッサン』1051号より