リンパマッサージで滞りを解消して、免疫力を低下させない。
つまり、リンパの流れをよくすることは、免疫力をアップさせることにもなるのです。
文・山下孝子 イラストレーション・宇和島太郎
次はひざ裏とふくらはぎ。
膝窩(しっか)リンパ節があるひざ裏と、筋肉が集中しているふくらはぎは足のリンパマッサージでは非常に大切な部位です。ふくらはぎを動かすと筋肉がポンプの役割を果たし、足のリンパの吸収と流れを促してくれます。
[STEP1]ひざ頭→ひざ裏の順でずらす。
●ひざ頭
ひざ頭を包むように両手をあて、外側から内側に向かって3回ずらす。
●ひざ裏
親指以外の両手の指をひざ裏にあて、内側から外側に向かって3回ずらす。
マッサージは、 手や指を肌にフィットさせて。
立体的な部位をずらしたり流したりする場合は、手のひらだけでなく指も添えて浮かせない。
[STEP2]ふくらはぎを3分割し、 1〜3の順でずらす。
ふくらはぎを包み込むように両手をあてて、そのまま各3回ずつずらす。
[STEP3]ずらしたふくらはぎからそけい部まで流す。
仕上げとして足首から足の全体を両手で包み込むようにして、そけい部まで流す。
椅子に座る場合は、足を太ももにのせる。
ひざから下のリンパが重力から解放されるように、マッサージ中は位置を高くすると効果的。
最後に足の裏を。
体の各器官や各部位とつながっている末梢神経、いわゆる「足つぼ」が集中している足の裏は、重力の影響で水分や老廃物が溜まりやすい場所。リンパマッサージを行うと、老廃物の排泄がよくなり、リンパ管へのアルブミンの流入も促されます。
[STEP1]内くるぶし→ 外くるぶしの順でずらす。
●内くるぶし
両手の指を内くるぶしにあて、外側から内側に向かって3回ずらす。
●外くるぶし
両手の指を外くるぶしにあて、外側から内側に向かって3回ずらす。
体調不良の日は休む。
十分な睡眠をとればリンパは時間がかかってもゴールにたどり着くため、体がつらい日はリンパのケアを休んで、早めに眠ることで体調を回復させよう。
[STEP2]足の甲→ 足の指→ 足の裏の順でずらす。
●足の甲
両手で足の甲を包むようにして、そけい部のリンパ節に向かって3回ずらす。
●足の指
両手の親指をあて、1本ずつ指の根元→指の真ん中→指先の順で外側から内側に向かってずらす。
●足の裏
両手の親指をあて、足の裏から足の甲に向かうように1カ所につき3回ずらす。
[STEP3]足の先から太ももの付け根まで流す。
足の内側のリンパを流すイメージで、両手で包みながら足の先からそけい部まで流す。
よく歩いた 日はリンパもよく 流れる。
歩いて動かした足の筋肉がポンプの役割を果たし、リンパの流れを促してくれる。
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