おいしく食べることは、生きる喜び。でも介護食は食材を食べやすくするために細かく刻んだり、ミキサーを使ってペースト状にしたり、見た目も食感も大きく変わってしまう。作る手間や時間がかかる一方、おいしそうには見えず、食欲が減退していく。このジレンマを解決するために誕生した画期的な調理家電が、ギフモの「デリソフター」。
「家庭料理や市販の惣菜、お弁当が見た目も味も変わらず、しかも口に入れると舌や歯ぐきでつぶれるほどやわらかくなります。デリソフターを使えば、高齢で噛む力、飲み込む力が低下してしまっても、見た目はそのままの介護食として、家族みんなと同じ食事が食べられるんです」
と説明するのはデリソフター起案者の水野時枝さんと小川恵さん。デリソフターは専用カッター(デリカッター)で調理された食材の形を崩さずに繊維質を断ち、圧力なべの仕組みを応用して高圧力と蒸気加熱を加え、短時間で食材をやわらかく調理できるのだ。 ただし、食材によっては適用できないものもある。