緊張性頭痛に、ツボ押しやマッサージでアプローチ。
頭痛には緊張型頭痛、片頭痛、群発性頭痛など、さまざまなものがある。ここで紹介するのは首や肩のこり、眼精疲労、姿勢の乱れなどが原因で起こる緊張型頭痛へのアプローチ。
鍼灸師であり指圧師の石垣英俊さんに教わります。
鍼灸師であり指圧師の石垣英俊さんに教わります。
撮影/岩本慶三 文/石飛カノ モデル/北川リサ スタイリング/高島聖子 ヘアメイク/村田真弓
頭痛へのアプローチ(1)風地のツボを押す。
頭痛全般の改善に効果があるとされるのが「風池(ふうち)」というツボ。そのほか、首のこりや眼精疲労など、頭痛と関わりの深い諸症状の軽減にも効果的といわれている。
もともとは風の邪気、風邪(ふうじゃ)が溜まるところからこの名がついたように、熱や咳(せき)を伴う風邪の症状に対応する。めまいやたちくらみなどにも有効とされる、いわば万能ツボ。頭痛の兆しを感じたらすぐに刺激を。
右手を側頭部に当てて、風池に親指を当てて息を吐きながら圧をかける。逆は左手で。
【ターゲット】
首の後ろの左右両側のすじ、髪の生えで一番凹んでいるところ。
(手の形)
4本指を開いて側頭部に当て、親指の腹で風池を刺激する。
頭痛へのアプローチ(2)肩の筋肉をつまむ。
肩こりの主な原因となるのは首から肩、背中を菱形状に広く覆う僧帽筋。なかでも僧帽筋の上部は悪い姿勢による負荷を最も受けやすい場所。過剰に緊張して硬くなると、肩から首、頭へと緊張が伝わり、こめかみなどへの痛みにつながりやすい。
指でつまんで持続的に圧をかけることで、頭痛の症状を軽減することができる。椅子を利用すればセルフで刺激しやすい。
椅子の背など肩の高さの台に左肘を乗せ、僧帽筋をゆるめる。
↓
右手で肩の盛り上がっている部分をつまんで30秒圧迫。逆も。
(手の形)
4本指は肩の後ろ側に当て、親指を鎖骨側に当ててつまむ。
『Dr.クロワッサン 痛みとコリをすっと消す、自分でできる整体』(2020年4月28日発行)より。
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