麹ブームを代表するのが塩麹と甘酒です。塩麹は米麹に塩と水を加えて熟成し、麹菌が米を糖化させた調味料。麹が米を分解する際に大量の消化酵素を作るので、食材を漬けると消化がよくなります。
さらに、たんぱく質やでんぷんがアミノ酸や糖に変わるため、うまみが増すのが人気の秘密です。
甘酒は塩麹よりずっと歴史が長く、炊いた米に水と米麹を加えて保温することで米のでんぷんがブドウ糖に変わり、甘くて栄養価の高い飲み物になることから、疲労回復や夏バテ防止に昔から活用されてきました。砂糖が貴重な時代に重要な甘味料でもありました。
市販品は輸送するために菌の活動を止めるのですが、手作りすれば、生きたままの麹菌を活用できるので試してみてください。
一般の米麹は麹菌が繁殖したところで乾燥させたものが主流です。