腸は最大の免疫器官といわれるが、事実、体内の免疫を司る細胞の6割以上は腸に存在している。免疫力をあげるには腸内環境を整えることが重要だ。
まずは腸内細菌に注目。腸内には約1000種、数十兆個の細菌が存在する。
「通常、老化に伴って免疫システムは低下します。腸内環境が悪い方向に変動するからです。さらに免疫機能下降時には自己抗体が増え、リウマチなどの自己免疫疾患症を誘発することも。加齢とともに腸活を見直しましょう」
と、腸内細菌に詳しい森田英利さん。腸内細菌の菌種が多いほど、腸内細菌による代謝物や刺激に多様性が生まれる。「いい腸内環境」とは代謝物や刺激が充実している状態を指すが、腸内細菌の種類や個数、構成比は生活環境や食事によって変化する。
つまり腸内環境のよしあしは、腸活次第なのだ。