からだ

座りっぱなしでも疲労はたまります【疲れない運動のコツ】

自律神経に負担をかけない賢い体の動かし方を、東京 疲労・睡眠クリニックの梶本修身さんに聞きました。
  • 撮影・水野昭子 イラストレーション・松元まり子 文・佐野由佳、小沢緑子

座りっぱなしは危険。立って疲れを撃退。

体を動かさなければ疲れることはないと思ったら、大間違い。座っているだけでも疲労はたまっていきます。

映画館で映画を楽しんだあと、妙に体がぐったりしていた……なんてことも身に覚えがあるのでは。長い時間、同じ姿勢で座っているほど、体は疲れを感じやすくなるのです。

その大きな原因は、座ると股関節が圧迫されて血液やリンパの流れが滞り、疲労物質が体の中に残ってしまうから。

座りっぱなしをやめて立ち上がるだけで体の巡りがよくなり、疲れがやわらぎます。

事務仕事などは、つい根を詰めて椅子にはりつきがち。「疲れを自覚する前に立ち上がる」を意識しましょう。

ドライブや映画鑑賞などで立ち上がれないときは、30分おきぐらいに座ったまま足を前に伸ばしたり、かかとの上げ下げをしてみて。座りながらできる簡単な動きですが、血流を促し、フライト中に起こるエコノミークラス症候群の予防にも役立ちます。

梶本修身

監修

梶本修身 さん (かじもと・おさみ)

東京疲労・睡眠クリニック院長

1962年生まれ。医学博士。2016年、「一人でも多くの疲労に悩む人を救いたい」と、東京疲労・睡眠クリニックを開院。穏やかな物腰と的確な診察が信頼を集めている。著者多数。

『Dr.クロワッサン 新装版 疲れないコツ』(2019年7月29日発行)より。

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