からだ

甘酒と麹で腸活、落ちてきた消化能力を助けて快腸に。

加齢、ストレス、運動不足などで消化能力は低下します。便秘やぽっこりお腹は放置せずに、麹の酵素のチカラを借りて腸の健康を取り戻しましょう。
  • 撮影・岩本慶三 文・一澤ひらり

あなたの消化能力の低下度をチェックしましょう。

□ 最近、食欲が落ちたと感じる。
□ 朝食を食べたくない。
□ 食後、胃もたれする。
□ 脂っこいものが苦手。
□ 胸焼けがする。
□ 肉類を食べたくない。
□ 食後にお腹が張る。
□ オナラがよく出る。
□ オナラが臭い。
□ 便秘している。
□ 下痢をする。

ひとつでも当てはまれば、消化能力が落ちているかもしれません。

消化能力が落ちる原因

□ 加齢
□ ながら食べ(スマホをいじりながら、テレビを見ながらなど)
□ 早食い
□ 過労
□ ストレス
□ 食べ過ぎ
□ 飲み過ぎ
□ 刺激の強い食品(にんにく、唐辛子など)の食べ過ぎ

甘酒を作る米麹の働きには、「腸の消化吸収を助ける酵素を作ること」と、「ビタミンB群を作ること」、この2つの力が大きいと皮膚科医の山崎まいこさんは言います。

「甘酒にはたくさんの酵素が含まれています。アミラーゼはでんぷんをブドウ糖に分解して甘酒を甘くするし、プロテアーゼはたんぱく質をアミノ酸に分解して甘酒の旨みのもとになります。甘酒は口に入る前からすでに酵素によって分解されているので、消化吸収がとてもスムーズに行われます。腸の消化の負担を軽くすることができるんです」

風邪をひいたりして体が弱っているときは、とくに栄養豊富で消化吸収がラクな甘酒は大きな助けになります。病気でなくても、現代はストレスや偏食、運動不足、加齢など、さまざまな要因で腸の消化能力が低下しています。

「消化不良は腸内環境を悪化させ、腸内細菌が作るビタミンB群も減少します。ビタミンB群には三大栄養素の糖質、たんぱく質、脂質の代謝を円滑に行わせる働きがありますが、甘酒はこのビタミンB群の宝庫です。しかもビタミンは酵素の働きを助ける『補酵素』の役割も担っているので、甘酒を飲むと消化吸収力が高まります」

ことにストレスでビタミンB群は消耗しやすいので、仕事や家事に追われて負荷がかかりがちな40代以降の女性には、ぜひ甘酒を飲んでほしいといいます。

消化を高めるためには

●酵素
麹菌は100種類を超える酵素を産生しますが、消化吸収を助ける消化酵素も含まれています。代表的なものがでんぷんを分解するアミラーゼです。
 +
●ビタミンB群
腸と肌のために積極的に摂りたいのが甘酒にたっぷり含まれているビタミンB群。「美肌のビタミン」とも呼ばれますが、酵素の働きも助けます。

善玉菌の減少で消化できず、腸の炎症を起こすケースも。

現代人の腸の消化能力が落ちている要因は、私たちの日常的な食べ物も関係しています。食のスタイルが欧米化したことで、添加物の多い加工食品や肉をたくさん食べるなど、たんぱく質の摂り方も変化し、腸の消化の負担を大きくしています。

「消化吸収がうまくいかないと、腸の中で未消化のたんぱく質が腐敗したり、炭水化物が異常発酵したり、ガスが増える原因にもなったりして、悪循環に陥ります。まず、いまの腸内環境を整えること。そして善玉菌を増やす

〝腸活〟のために、甘酒は心強い味方になるはずです」

わたしも実践しています!

甘酒に限らず、伝統的な発酵食は味噌や塩麴など、幅広く活用しています。(山崎さん)

菌が生きている生味噌を使った味噌汁は毎日の食事に欠かしません。具材には、青菜、みょうが、長芋、わかめ、とろろ昆布などをたっぷり入れています。

かたまり肉などは塩麴につけておけば肉が柔らかくなり、消化を促進してくれるので胃腸への負担が少なくなります。ちょっとしたおすすめの食べ方です。

山崎まいこ

山崎まいこ さん

まいこホリスティックスキンクリニック院長

真の美しさを引き出すために包括的に診療を行う「ホリスティック医療」に根ざし、消化・吸収と腸内環境に着目した「酵素栄養学」に基づいた栄養指導なども行っている。

※プロフィールは雑誌掲載時(2019年6月)のものです。

『Dr.クロワッサン 若返る 甘酒・麹の健康法』(2019年6月28日発行)より。

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