からだ

骨粗しょう症を防ぐための心がけと、普段の暮らしでわかるロコチェック。

骨粗しょう症を防ぎ、骨折を予防するには骨の強化とともに、サポート力を!
骨代謝を促す骨力運動に加え、ストレッチ、ながら筋トレ、バランス力体操で転ばない体、動ける体を作りましょう。理学療法士の加藤木丈英さんに話を聞きました。
  • 文・吉田真帆 イラストレーション・松元まり子 

骨粗しょう症を防ぎ、ケガや骨折をしないためには、4つの心がけが大切です。

最も大切なのは、骨そのものを強くするトレーニング。次に気をつけたいのは、骨折しない体づくりです。「ロコモティブシンドローム(運動器症候群)」という言葉が注目を集めていますが、歩く、動くといった「運動器の機能低下」は健康寿命を短くします。

女性は閉経を境に骨の密度がガクッと下がるので、弱くなった骨が折れることには特に注意が必要。骨折は生活の質を落とすだけではなく、さまざまな不都合を生みます。

そこで3つ目の心がけは、転ばないための柔軟性と筋力、そしてバランスをとる力を養うこと。4つ目に運動能力を総合的に維持するためのウォーキングを習慣に。

少しずつチャレンジして、無理なくふだんの生活に織り込んでみてください。

CHECK SHEET

【普段の暮らしでわかるロコチェック】

日常生活で次の7つに心当たりがありませんか? 日本整形外科学会では、日常生活で「あれ?」と思うこと、以前はできたのに最近できないことなどから、ロコモが始まっていることに気づくためのチェックを提案しています。

▢ 片足立ちで靴下が履けない

▢ 家の中でつまずいたり、滑ったりする

▢ 階段を上がるのに手すりにつかまる必要がある

▢ 家の中での少し重い仕事ができない
※掃除機の使用、布団の上げ下ろしなど

▢ 2kg程度の買い物をして持ち帰ることができない
※2kgは1リットルの牛乳2本程度

▢ 15分程度続けて歩くことができない

▢ 横断歩道を青信号で渡りきれない

1つでも当てはまればロコモの可能性があります。
ロコモ度テストも行って自分のロコモ度を把握しましょう。

加藤木丈英

加藤木丈英 さん (かとうぎ・たけひで)

理学療法士

聖隷佐倉市民病院リハビリテーション室係長。骨粗鬆症マネージャー。病院でのリハビリ指導に加え、骨粗しょう症予防の啓蒙にも力を尽くしている。骨粗しょう症対応での多職種協業の質向上にも取り組んでいる。

『Dr.クロワッサン 何歳からでも骨は強くなる』(2020年3月28日発行)より。

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