一日のうちでまず五臓に対応した五色を食べることを心がけ、一年のうちで五季五色を意識する。さらに五味を加えることでパワーがより強力になる。
「食材の味は『酸、甜、苦、辣、鹹』という五味に分けられます。これらの味を食べていれば自然に内臓が整えられます」
「酸」は酸味で、「気」や「血」のめぐりをよくし、肝臓や胆のう、目や自律神経によい。「甜」は甘味で、粘膜や消化器全体の働きをよくし、栄養の吸収が万全に行われる。「苦」は苦味や渋味で、精神活動を安定させ、心臓、舌、脳や血管によい。
「辣」は辛味で、全身の「気」や「水」の代謝をよくし、肺、鼻、呼吸器によい。「鹹」は塩味で、水分代謝を調節し、腎臓や耳、膀胱、骨によいとされる。
「この五味五色を意識することが健康のカギとなります。できれば一日3食の中でバランスよく摂るといいですね。健康の目安になっていた一日30品目を食べるよりも簡単ですよ」