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肝臓をいたわる、鯵と油揚げのお酢和え キャベツ包み。【パン・ウェイさんの春の食養生レシピ】。

季節が変われば体も変わる、自然の変化に寄り添うおかず。
  • 撮影・岩本慶三 文・一澤ひらり

【春】鯵と油揚げのお酢和え キャベツ包み

【材料】2人分
鯵の干物 …… 2匹(正味250g)
春菊 …… 1/2袋(70g)
芹(せり) …… 1/2袋(60g)
油揚げ …… 1枚
紫蘇(千切り) …… 4袋(40枚)
米酢 …… 大さじ3
鶏がらスープの素 …… 小さじ1・1/2
穂紫蘇、パセリ …… 各適量
キャベツ …… 適量

【作り方】
1.
鯵をグリルで焼き、骨を取り除いて身をほぐす。
2.春菊の茎の部分は斜めに薄く切る。他の部分と芹は長さ3cmに切る。お湯でさっと茹で、水分をしっかり絞り取る。油揚げを幅5mmに切り、ペーパーで油と水気をしっかり拭き取る。
3.ボウルに1と2、紫蘇、米酢を入れてよく混ぜたら、鶏がらスープの素を加えてよく混ぜる。
4.3に2を加えてよく混ぜてからお皿に盛り、穂紫蘇とパセリを飾り、キャベツを添える。

疲れた肝臓をいたわる緑の野菜をたっぷりと。

「体の機能がいちばん衰える冬が過ぎて春になると、冬にためこんだ老廃物を排出していきます。このとき解毒のためにフルに働き続ける肝臓をサポートするものを食べることが大切です」

ことに有効なのが良質のたんぱく質と春野菜。この料理で使う鰺はたんぱく質が豊富で肝臓を助け、血のめぐりをよくし、冬にたまった毒を早く体外に出してくれる。干物にするとうま味成分やビタミン、ミネラルが凝縮される。

「春に成長する緑の野菜も肝臓を助け、免疫力を高めます。この料理に使った春菊、芹などの強い香りの野菜は気のめぐりをよくし、不安定になりがちな春の精神も安定させます。

私はこの時季、毎日春菊とキャベツを食べるんですよ。キャベツには肝臓の解毒を助ける成分のキャベジン(ビタミンU)が含まれています。ことに春キャベツは柔らかくておいしいですからね」

パン・ウェイ

レシピ提供

パン・ウェイ さん

料理研究家

中国・北京生まれ。季節と体をテーマに四季に沿った食生活を提唱し、現在は東京・代々木公園スタジオにて料理教室を主宰。著書に『毎日からだを調える中華スープ』(誠文堂新光社)など。

『Dr.クロワッサン 不調が消える、ふだん漢方』(2020年1月28日発行)より。

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