からだ

ホルモンと時計遺伝子の力で血管を増やし、血流も改善!

毛細血管は知らぬ間に衰えてしまう組織。
でも、生活習慣、運動、睡眠、食事などで再生させることもできるので、あきらめないで。
決め手はホルモンと時計遺伝子です。
  • 文:韮澤恵理 撮影: 鈴木江実子 イラストレーション/秋葉あきこ(構造図)、ヤマグチ・カヨ 

[ 毛細血管を増やすホルモン ]

●メラトニン
【睡眠ホルモン】

眠りを誘う。朝日を浴びて15~16時間後に最も多く分泌。

●セロトニン
【幸せホルモン】

神経伝達物質の一種。脳内では幸福感を生む。メラトニンの原料。

●インスリン
【血糖コントロールホルモン】

血糖値の上昇は血管に悪影響。血液中の糖を処理するホルモン。

●プロスタグランジン
【動脈硬化予防ホルモン】

動脈硬化を起こす誘導型の一酸化窒素合成酵素や血管収縮物質を抑制。

●アルドステロン
【副腎皮質ホルモン】

明け方に分泌され交感神経を優位にし、覚醒を促す。脂肪燃焼効果も。

●コルチゾール
【交感神経アップホルモン】

ストレスがかかると分泌され、交感神経を活性化。生活リズムを作る。

●成長ホルモン
【毛細血管修復ホルモン】

細胞や組織の成長、再生を助ける。就寝後2~3時間に最も多く分泌。

●オキシトシン
【やる気ホルモン】

幸福感や愛情、やる気に関わり、スキンシップなどで分泌が増える。

毛細血管を再生させる 老化防止ホルモンを生かす

ホルモンは体のバランスを整えたり、機能を制御するために体内で作られる化学物質で100種類以上あります。

その中で、毛細血管の修復や再生に影響するのは、上で紹介するホルモン。最も血管再生と密接なのは成長ホルモンで、眠っている間に筋肉や骨などの組織を成長させたり再生します。細胞の修復、新陳代謝の活性化、免疫力強化など健康維持に欠かせないホルモンで、就寝後3時間くらいの深い睡眠中にたくさん分泌されます。

成長ホルモンの分泌は睡眠の質に左右されます。質の良い睡眠のためには、メラトニンが大きな力を発揮します。メラトニンは血管の酸化を防ぐ働きもあります。そのほか、血管に影響のあるホルモンをコントロールすることで毛細血管の健康を守ることができます。

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