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腸を元気にする生活習慣4選。

順天堂大学医学部教授、小林弘幸さんに教わります。

文・吉田真緒 撮影・青木和義 スタイリング・高島聖子 モデル くらさわかずえ

[自律神経が整う夜ウォーキング]

【副交感神経を優位にする散歩でぐっすり眠る。】

腸によいとわかっていても、運動を習慣にするのは難しいもの。そんな人にも取り組みやすいのが、夕食の30分後から就寝1時間前までに行う、30分程度のウォーキングです。

夕方以降は、徐々に副交感神経に切り替わります。夜ゆったりとウォーキングすることで、副交感神経の働きがさらに高まり、横になるとすぐ深く眠れようになるメリットも。

不眠に悩んでいる人は、朝のウォーキングで日光を浴びると体内時計がリセットされ、自律神経のリズムが整い、腸活にもなります。

腸を元気にする生活習慣4選。

1.背筋を伸ばして、頭の中心が天から吊られているイメージで目線を上げる。ゆったりとした呼吸を保ちながら歩く。

腸を元気にする生活習慣4選。

2.早歩きになりすぎないように一定の速度でリズミカルに歩く。頭を空にして昼の緊張をリセット。こまめな水分補給も重要。

[隙間時間でお腹ひねり]

【机に向かっているときも腸のこわばりを解消。】

デスクワークなどで長時間机に向かっていると、同じ姿勢で座った状態が続くために、筋肉がこわばってきます。血流も滞り、コリや腰痛の原因に。そんなときは、当然、腸も固まっています。

それでも机から離れられない場合は、座ったままできるストレッチをするといいでしょう。この「お腹ひねり」は、椅子の背もたれを使って体を大きくひねる運動。筋肉のこわばりがほぐれ、腸に強い刺激が伝わります。気持ちよく伸びた解放感で、気分もリフレッシュします。

腸を元気にする生活習慣4選。

1.座る位置を浅くして、背もたれから背中が離れるようにする。背筋を伸ばし、視線は前へ。

腸を元気にする生活習慣4選。

2.左脚を上にして、脚を組む。

腸を元気にする生活習慣4選。

3.左手を背もたれにかけて、上半身を左後方へひねる。このとき、左脚が動かないよう右手でひざを押さえる。反対側も同様にする。

  • 小林弘幸

    監修

    小林弘幸 さん (こばやし・ひろゆき)

    医師

    順天堂大学医学部教授。日本体育協会公認スポーツドクター。
    日本初の便秘外来を開設し、著名人のコンディショニング向上などにも関わる。自律神経の権威としても名高い。著書に『自律神経が整う時間コントロール術』(小学館)、『医者が考案した「長生きみそ汁』」(アスコム)など多数。

『Dr.クロワッサン 名医が教える腸ストレッチで、自律神経はよみがえる。」(2019年1月15日発行)より。

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