からだ

エクササイズの最後や寝る前に。腸をゆるめるストレッチ。

  • 文・吉田真緒 撮影・青木和義 スタイリング・高島聖子 モデル くらさわかずえ

[骨盤揺らし]

【自然に心地よく揺らして腸のねじれをほぐす。】

脱力して腰を小刻みに揺らすことで、骨盤のズレ、腸のズレを調整します。日本人の8割は、大なり小なり腸がねじれているといわれていて、ねじれた部分に便が詰まり、便秘の原因になることも。

脚を組む、バッグを片方の肩にかけるなどで歪んだ姿勢を正常に戻す効果もあります。

ポイントは脱力すること。大きく揺らす必要はありません。心地よく感じる程度に自然に揺らしましょう。

1.仰向けになり、手足は自然に投げ出す。全身の力を抜いてリラックスする。

2.脱力したまま、骨盤だけを左右へ小刻みに傾けて揺らす。

3.大きく揺らすと力が入るので、心地よく感じる程度に小さく揺らす。30秒ほど続ける。

[全身伸ばし& 脱力]

【筋肉の緊張と弛緩(しかん)を交互に繰り返して全身リラックス。】

全身にギュッと力を入れ、一気に脱力するストレッチ。筋肉のゆるみを実感し、リラックス状態になれます。寝る前など、副交感神経の働きを高めたいときに行うといいでしょう。疲れがほぐれて、安眠に導かれます。副交感神経が優位になれば、腸も活発に動きます。

全身を伸ばすときは、手の先から足の先までが一本の棒になったようなイメージで行いましょう。力を抜くとき、「フッ」と音が出るくらい勢いよく息を吐きます。この瞬間に、体は自然とゆるみます。

1.仰向けになり、腕を頭の上に伸ばす。手首を交差させて手のひらを合わせる。左右の足の親指を重ねる。息を吸いながら全身を伸ばす。

2.一気に息を吐き、同時に全身の力を一瞬にして抜く。1〜2を5回くらい繰り返す。

小林弘幸

監修

小林弘幸 さん (こばやし・ひろゆき)

医師

順天堂大学医学部教授。日本体育協会公認スポーツドクター。
日本初の便秘外来を開設し、著名人のコンディショニング向上などにも関わる。自律神経の権威としても名高い。著書に『自律神経が整う時間コントロール術』(小学館)、『医者が考案した「長生きみそ汁』」(アスコム)など多数。

『Dr.クロワッサン 名医が教える腸ストレッチで、自律神経はよみがえる。」(2019年1月15日発行)より。

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