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自分でもできる、自律神経の10の整え方。

「気象病」を引き起こす自律神経の乱れは、原因不明の体調不良のほとんどの原因とも言われている。
今回は西洋医学(久手堅 司さん)、東洋医学(木村容子さん)の2つの視点から、医師が徹底解説。私たちにもできる自律神経の整え方も伝授します。

イラストレーション・山中玲奈 文・板倉みきこ

5.その時の気分に合わせた対処法を実践する。

「ストレスを感じるとイライラしやすい人は、37〜40度のぬるめの湯に20〜30分浸かると、交感神経の緊張が解けます。気分が落ち込みやすい人は、ちょっと汗をかく程度の適度な運動が効果的です」(木村さん)

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6.笑顔でこわ張りを解消。体の“気”の巡りが復活。

「ストレスを受けると“気”の巡りが悪くなり、体も顔もこわ張ります。日頃から小さな鏡を持ち歩き、不調を感じたら鏡を見て無理にでも笑顔を作ると、“気”の巡りが改善。口角を上げるだけでもいいですよ」(木村さん)

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7.ストレス解消には、甘味ではなく酸味を。

「甘いものでストレスを解消していると、さらにイライラしやすくなります。自律神経を司る“肝”の働きを補ってくれる味覚は『酸味』。イライラしたら酸味の強いフルーツや酢の物などを摂るのがおすすめです」(木村さん)

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8.怒りは我慢せず小出しにして、こまめに対応。

「心身がストレスを受けたことを知らせてくれる怒りを我慢せず、上手に付き合いましょう。怒りを感じたらすぐ、手足をブルブル揺らしたり、軽いストレッチや深い呼吸をすると、怒りの暴走を止められます」(木村さん)

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9.外からの刺激が、心身を同時に整える。

「ツボ押しは心身両方にアプローチできます。高ぶった感情を鎮めるには、頭のてっぺんのほぼ中央にあるツボ“百会(ひゃくえ)”を。“肝”の機能を整えるのが、足の親指と人差し指の骨の分かれ目にあるツボ“太衝(たいしょう)”です」(木村さん)

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10.スマホの持ち方を変え、首・肩への負担を軽減。

「スマホは、骨格の負担を考えると一日2時間以内の使用が理想。スマホを持つ手首は曲げず、肘を90度にし、イラストのように反対の手を挟んで肘を支える持ち方をすると、首・肩への負担は軽減します」(久手堅さん)

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久手堅 司(くでけん・つかさ)さん●脳神経内科医。「せたがや内科・神経内科クリニック」院長。自律神経失調症外来、頭痛外来、肩こり・首こり外来など、複数の特殊外来を立ち上げて対応している。

木村容子(きむら・ようこ)さん●東京女子医科大学附属東洋医学研究所所長。2008年より日本初の「漢方養生ドック」を開始。著書に『ストレス不調を自分でスッキリ解消する本』(さくら舎)など。

『クロワッサン』1022号より

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