ここでおさらい。自律神経が乱れることは、決して悪いことではない。
「交感神経、副交感神経が切り替わり乱れるのは、体が正常に反応している証しです。問題は、オンとオフのスイッチがうまく切り替わらず、どちらかが優位になりすぎたり、両方の働きが落ち込んでしまうこと」(久手堅さん)
自律神経の働きや機能は年齢とともに衰えるものなので、同じ状況でも、以前に比べて怒りやすくなったり、疲れやすいと感じることも多いはず。
「自律神経に限らず、30代をピークに体の機能は衰えていくもの。でも今の状態に合わせ、自律神経の乱れとも上手に付き合う方法はあります。大切なのは、自分がどんなストレスに弱いか、体調を乱すパターンを知ること。そしてストレスを受けた状態を自覚することです。その上で、自分にとっての適度な加減を知り、対処法を身につけていきましょう」(木村さん)
提案してもらった対処法は10種。
「疲労を蓄積させないよう日々実践を。完璧を目指さず、70点でも健やかに過ごせることを知り、自分に合う方法を見つけてください」(久手堅さん)