1.足をこぶし1つ分ほど開き、親指と小指の付け根、かかとの3点で重心をとって立つ。手を組んで手のひらを返し、腕を前に伸ばす。
からだ
一番簡単なストレッチ、「背伸び」の効用。
- 撮影・玉置順子(t.cube) 文・黒澤 彩
[立つ] 基本の「しっかり背伸び」を覚えておけば、応用自在。
2.ひじを伸ばしたまま腕を真上に上げていく。このとき、目線を手の甲に合わせながら、顔も徐々に上を向くようにする。
3.手が真上にきたところで、あごを引いて顔を正面向きに戻し、体を上下に引っ張り合うようにして、思い切り伸ばす。腕は耳の横。
4.頭の位置、顔の向き、おなかの引き締まった状態はそのままで、腕だけを横にゆっくりと下ろす。息を止めないように注意。
5.まっすぐ立つと、背伸びをする前と後で姿勢が変化したことがわかる。背伸び直後の正しい姿勢を体で覚えるように、何度も行う。
さっそく、背伸びの実践編。腕を上げて伸びをする動作は誰もが日常的にしていることだが、あらためて姿勢を正すのに効果的な「しっかり背伸び」を教えてもらった。
「腕を上げながら、頭頂部が糸で引っ張られるような感じを意識しましょう。すると頭の位置が体の軸の真上にくるはずです。また、おなかも引っ張られて薄くなります。このときの胴体がきゅっと引き締まった状態が、インナーマッスルが機能している正しい姿勢です」
頭とおなかが引っ張り上げられているのを確かめたら、背伸びでリセットしたその姿勢をキープ。それでもまた姿勢は悪くなるので、同じ体勢を続けた後など1時間に1度を目安に行い、本来の姿勢に戻していく。気づいたら、即、背伸び!
耳の1cmほど後ろにある骨(乳様突起)をまっすぐ引き上げるようにあごを引いて、首を伸ばす。
5本の指を持ち上げて下ろすと、親指と小指の付け根、かかとの3点を意識しやすくなる。
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