肩こり解消に、簡単体操とツボでアプローチ。
痛いから動きたくない。で、動かないとますます症状が進む、肩こり。その原因の元を明治国際医療大学教授の伊藤和憲さんに教わり、探りながら、正しいケアを考える。
撮影・青木和義 スタイリング・高島聖子 ヘア&メイク・大谷亮治 モデル・くらさわかずえ イラストレーション・山口正児 文・黒澤祐美
肩・胸の体操
キャミソール5,500円、レギンス1万500円(共にダンスキン/ゴールドウイン カスタマーサービスセンター)
気持ちいいツボ押しで、肩の痛みにアプローチする。
ツボを刺激することで五臓六腑を整え、体の内側から腰痛や肩こりを改善しようというのが東洋医学の考え方。一方で、頸椎や腰椎の周辺から伸びている神経が支配する領域にあるツボを押すことで肩や腰の痛みにアプローチするというのが西洋医学的な考え方だ。
「姿勢が崩れることで腰の神経が圧迫されると、その神経が支配しているふくらはぎや腿裏に痛みや痺れが発症します。逆に捉えると、ふくらはぎ周辺のツボを刺激すれば腰の神経が活性化し、症状の改善が期待できる。肩井(けんせい)と風池(ふうち)に関しては肩の筋肉そのものに刺激が入り、肩こりを和らげることができます」(伊藤さん)
ツボ押しはリラックス効果もあるため、ツボ周辺に痛みがない限りは毎日続けてもOK。「5秒圧迫5秒休憩」を1セットとし、計10セットを自分のペースで行おう。
肩に効くツボ
オールインワン1万2000円、中に着たキャミソール5,500円(共にダンスキン/ゴールドウイン カスタマーサービスセンター)
背中のストレッチ
伊藤和憲(いとう・がずのり)さん●明治国際医療大学教授。鍼灸学博士。全日本鍼灸学会理事。専門領域は筋骨格系の痛みに対する鍼灸治療で、特に筋肉の痛みを専門にしている。『よくわかる痛み・鎮痛の基本としくみ』など関連著書も多数。
*テスト、ストレッチ、体操は無理をせずに個人のレベルで行ってください。
『クロワッサン』1021号より
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