肝臓を整えるために積極的にたんぱく質を摂ろうとすると、肉や魚介、卵といった動物性食品に偏りがち。だが、これは腸内環境が悪化する弊害も生む。
「腸の機能が低下すると、食べたものがうまく消化吸収されず、エネルギー消費量や代謝機能が低下してしまいます。これを防ぐためには腸内環境をよくしてくれる食物繊維やビフィズス菌などを摂取することが大事です」
食物繊維の一日の摂取目標量は成人女性で18g以上だが、現状は1日当たり5~6gも不足しているそう。
「海藻やきのこ、豆類には食物繊維が豊富ですが、中でも注目すべきは寒天です。1日2gでも腸内に入ると水分を吸収して数百倍にも膨張し、便秘や腸内環境改善に効果があるというデータが出ています。寒天には粉寒天、糸寒天、棒寒天などいくつも種類があるので、料理に合わせて使い分けるといいですね。お湯でサッと溶ける特別加工粉寒天が手軽で、私はコーヒーや緑茶などに入れて毎日使っています」