からだ

楊さちこさんが伝授。低体温を知る10カ条。

  • 撮影・青木和義 スタイリング・中根美和子 ヘア&メイク・安藤洸飛(新井健生事務所)文・知井恵理

【脱・低体温!】あなたの現状をチェック。低体温を知る10カ条。

1.平熱36度未満は「低体温」です。

医学的な意味での「低体温」は、内臓など体内深部の体温が35度以下になる危険な状態のこと。ただし最近では、体温が平均より低い状態のことも「低体温」と呼ばれています。日本人の平均体温は36〜37度、健康な人の平均体温は36.7〜37.2度といわれているため、36度未満は立派な「低体温」です。

2.低体温と冷え性の違いは?

低体温は、全身の体温が低く、冷えを自覚する人も多いのが特徴。冷え性は、手先や足先などの末端が部分的に冷えている状態を指します。どちらも血流が悪く体が冷えている状態のため必要な対策は同じですが、低体温のほうが冷えが進んだ状態なので、改善にやや時間を要する可能性があります。

3.「低体温」の主な症状とは?

風邪を引きやすくなったり、花粉症や肌荒れ、かゆみなどのアレルギー症状が起きやすくなります。これは、低体温によって酵素の働き、つまり免疫力が弱まり、体外から侵入する細菌やウイルスへの抵抗力が弱まるのが原因。また、基礎代謝も低下するため、疲れやすく太りやすいというのも典型的な症状です。

4.脱・低体温の三原則は、「うるおす、ゆるめる、温める」。

低体温も冷え性も、体が固まって巡りが悪い状態。症状を進行させないためには、「こわばり、乾燥、冷え」を招かないようにすることが重要です。深呼吸で体をリラックスさせたり、運動や温かい食事で保湿や加温・保温を心がけたりしながら、「うるおす、ゆるめる、温める」を心がけることが脱冷えの近道!

5.これを感じたらあなたも「隠れ冷え」。

手のひらを首の後ろ、お腹、腰、足首に当て、どこか1カ所でも手のひらの温かさを気持ちいいと感じる部分があったら、隠れ「低体温・冷え性」の可能性大。肌荒れやシミ、シワができやすくなったり、咳やたん、涙や鼻水が出やすくなったりするのも、冷え症状の表れなので、思い当たったら即、温め対策を実行!

6.お腹の浮き輪脂肪は冷えの2段階!

冷えの第1段階は、血の巡りが悪く、手足など体の末端が冷える状態。第2段階では水の巡りが悪くなり、お腹やお尻が冷たくなります。むくみや便秘になりやすく、お腹を守るように浮き輪脂肪も発生! 第3段階は、気の巡りが乱れ、顔はほてるのに体は冷え、不眠やのどの詰まりも感じがち。早期の対策を。

7.3つの首を温めよ!

体をすばやく温めたいときは、「首、手首、足首」の3つの首にアプローチを。首は、血流が悪くなりやすい=冷えやすいので保温が重要。手首や足首は皮膚が薄く、皮膚下を流れる血液を温めることで血液循環によって体全体も温まります。追加でお腹とお尻を温めると、婦人科系トラブル予防につながります。

8.入浴時の2つの適温を使い分ける。

脱・低体温にはバスタブに浸かることが不可欠。体温+2〜3度のぬるめのお湯はリラックス状態に導くので、就寝前や疲れているときに。体温+5〜6度の熱めのお湯は体を興奮状態にするので、朝や気分が落ち込んだときにおすすめ。シャワーで済ませる場合は、首の裏にお湯を当てて体を充分温めること。

9.厚着はNG!重ね着で勝利をめざす。

体を温めようと厚着をすると、万が一汗をかいた場合に後で冷えてしまうので「重ね着」がおすすめ。ストールやネックウォーマー、レッグウォーマーなどの小物は、脱ぎ着しやすく体温も調整しやすいので用意しておくと便利。また、血流を妨げないよう、体を締め付けない服や下着を選ぶこともお忘れなく。

10.露出と締め付けは百冷えあって一温なし。

肩やひじなど骨が出っ張っている部分は冷えの入り口なので、「30過ぎたら肩出すな。40過ぎたらひじ出すな。50過ぎたら手首隠せ」と心得て。また、補正下着は、窮屈さが血流の悪さやストレスによる冷えを招きがち。ハレの日以外は使用を控えるなどメリハリをつけて、上手におしゃれを楽しみましょう。

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