免疫力とは外から入ってきたウイルスなどの「自分ではないもの」を攻撃する力のこと。マクロファージなどが関わる「自然免疫」と、リンパ球が主役の「獲得免疫」の2種類があります。
「自然免疫」は異物が入ってくると真っ先に攻撃するのに対して、「獲得免疫」は特定の異物を攻撃する抗体を増やして強力な一斉攻撃を仕掛けます。また「獲得免疫」には一度攻撃した異物の情報を記憶するシステムがあるので、退治した異物に対する抵抗が身につくという特徴があります。
こうした免疫システムをアーユルヴェーダでは「自然知性」のひとつと捉えています。母体の中で受精卵が細胞分裂を繰り返し、さまざまな臓器や筋肉、骨が作られていきますが、このプロセスは勝手に進んでいくものではなく、そうなるように何かが動かしているのです。これが「自然知性」です。
赤血球や白血球、血小板などが関わる免疫システムを働かせる力もまた、「自然知性」です。「自然知性」は私たちが生まれながらに持っているもの。頑張って身につけるというよりも、ただ自然に従えばいいだけの話なのです。