「40代以降は家事で手を酷使しがちな上に、代謝の衰えとともに肌のターンオーバー周期がゆるやかになる年代。一度抱えた皮膚トラブルが治りにくい世代といえます」
と、皮膚科医の臼井佳恵さん。40代以降のトラブルで特に多いのは、皮膚バリアの機能低下によるものという。
「大きな原因が、台所用洗剤や熱いお湯。それが刺激となり表皮の油膜が失われると、皮膚内の水分が蒸発して肌が乾燥しやすく、手湿疹などのトラブルにつながります。また手の洗いすぎも原因の一つ。最近は除菌系ハンドソープも人気ですが、皮膚には刺激になります。頻回の手洗いは避けましょう」
また夏から秋にかけての時季は、汗にまつわる皮膚トラブルも。
「汗腺が詰まって起こる異汗性湿疹、汗と反応して起きやすい金属アレルギー。どの疾患も悪化すれば色素沈着を残す可能性もあるので要注意です」