「紫外線や乾燥など、手は常にさまざまな刺激にさらされています。これらが蓄積し、50代くらいからシワや手荒れなどになって表れるのです」
そう話す、皮膚科医の土屋佳奈さん。さらに加齢による女性ホルモンやコラーゲンの減少などが手の悩みの原因になることも多いのだという。
普段の生活で実践できる二大ケア法は、保湿と紫外線予防だ。
「保湿は、外的刺激から手を守る意味もあるので、冬だけでなく一年中するのが理想。保湿剤は肌に水分を閉じ込め補給する働きのあるヘパリン類似物質やセラミド配合のものを選ぶといいでしょう。日焼け止めも一年中必要です。SPF30程度のものでOK。日中は数時間ごとに塗り直しましょう」
顔と比べると、手のケアを丁寧にする人は案外少ないと話す土屋さん。
「どんなに顔をきれいにしていても、手を放置すると、シミやシワなど、年齢が如実に表れます。“手は顔と同じ”と考え、しっかりお手入れしましょう」