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正しく歩くとは? それを知るだけで、お腹スッキリ。

歩き方、座り方にぽっこりお腹はどう関係する? 癖を見直すだけですぐ凹む、驚きの事実をここに。ランニングコンサルタント、トレーナーの牧野 仁さんに教わりました。

撮影・黒川ひろみ スタイリング・高島聖子 ヘア&メイク・大谷亮二 イラストレーション・山口正児 モデル・片山 瞳 文・黒田 創

普段自分はどう歩いている?

ショーウインドーなどに映る自分の歩き姿を見ては「私、いつもこんな猫背でトボトボ歩いてるんだ。下腹もポコッと出てるし……」と愕然。けれども、その歩き姿勢は、ある意味、人間の自然な姿なのだそう。

「私たちが普通に立って歩こうとすると、重力に逆らうまいと楽な格好をとりたがり、自然と猫背になりがちなのです。しかしそれだと、歩幅が小さくなり、お腹も出やすい」と、トレーナーの牧野仁さん。

理由は、猫背になると骨盤が後傾し、脚の付け根の股関節が動きづらくなってしまうから。まずは試しに、背すじを伸ばしたときと、猫背のときの歩幅の違いを体感してみよう。普段のあなたはどちらに近い?

背中が丸まった猫背姿勢。股関節の動きが悪くなり、脚をしっかり動かせないため歩幅が小さくなる。腕も振れない。
背中が丸まった猫背姿勢。股関節の動きが悪くなり、脚をしっかり動かせないため歩幅が小さくなる。腕も振れない。
背すじが伸びていると脚の付け根から、脚をダイナミックに前へ出すことができる。右と比べると歩幅の差は明らか。
背すじが伸びていると脚の付け根から、脚をダイナミックに前へ出すことができる。右と比べると歩幅の差は明らか。
背中が丸まった猫背姿勢。股関節の動きが悪くなり、脚をしっかり動かせないため歩幅が小さくなる。腕も振れない。
背すじが伸びていると脚の付け根から、脚をダイナミックに前へ出すことができる。右と比べると歩幅の差は明らか。

早く歩くだけで姿勢はよくなる?

猫背を正し、背すじを伸ばすと、脚がスッと前に出やすくなり、歩幅も広がる理想的な歩き姿勢になる。でもそれが意識できている間はいいけれど、たいていは長続きせず、気づけば元の木阿弥に。

「特別意識しなくても、いい姿勢で歩けるようになる方法を紹介しましょう。それは“早く歩く”ということ。実は猫背姿勢だと、早歩きってしづらいんです。実際にいつも早く歩かないにしても、そのイメージで歩いてみましょう。自然と猫背が改善されていくはずです」(牧野さん)

実践してみれば、これが不思議、背すじは伸びるし、腕も意識せずともよく振れる。そして写真を見れば一目瞭然、ぽっこりお腹が解消する。

左右の脚の入れ替えが遅く、引きずるような歩き方。後傾気味で常に背中や腰に負担がかかり、腹部に力が入りにくいためお腹もぽっこり。
左右の脚の入れ替えが遅く、引きずるような歩き方。後傾気味で常に背中や腰に負担がかかり、腹部に力が入りにくいためお腹もぽっこり。
背すじが伸びて、胸の位置が高い! 外に出したシャツの裾のラインも上がる。自然と腹圧がかかり、ぽっこりは解消。目線が上がり、気分も高揚。
背すじが伸びて、胸の位置が高い! 外に出したシャツの裾のラインも上がる。自然と腹圧がかかり、ぽっこりは解消。目線が上がり、気分も高揚。
左右の脚の入れ替えが遅く、引きずるような歩き方。後傾気味で常に背中や腰に負担がかかり、腹部に力が入りにくいためお腹もぽっこり。
背すじが伸びて、胸の位置が高い! 外に出したシャツの裾のラインも上がる。自然と腹圧がかかり、ぽっこりは解消。目線が上がり、気分も高揚。

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