頬の２大脂肪に着目！つまんでほぐして、たるみ解消。

いま話題の隠れ家的スパがある。名前は『エリオゼン』。オーナーのエリーのりこさんは、フランスの国家資格をもつセラピストだ。〈肌・体・心〉を、トータルで癒やし、見た目に現れ始めたエイジングサインにアプローチするオリジナルメソッドを開発。40代、50代の女性の悩み、たるみとむくみを解消して、「顔の形」まで変えてしまうという噂!　ぜひとも体験せねば、とお願いしたのはイラストレーターの小迎裕美子さん。小迎さんは、美容の突撃モノもこなす、体験の達人でもある。

「エリーさん、はじめまして。最近、私ってこんな顔だったっけ、と思うことがよくあるんです。今日は、そんな悩みを解決してもらいに来ました」

「こちらこそ、よろしくお願いします。小迎さんは、ハリのある肌で若々しい印象です。ただ、皮膚の下部組織である筋肉と脂肪が少し硬いようですね」

「えっ?」

「動かしにくくないですか?」

「あ!　そうなんです。実は、写真を撮られるときに『笑って』と言われることがあって。え、私、思いっきり笑っているんだけどと思うのに、画像を見ると笑っていないんですね」

うんうん、とうなずくエリーさん。

「顔が変わったと感じるのは、ゆるみがたるみになる場合と、固まった脂肪が皮膚の下でずるずる落ちてきて、大きな変形になる場合があるんです」

その変化の要素は3つ。

●深層にある「2つの脂肪」の崩れ
●「リガメント（靱帯）」のゆるみ
●「筋肉」の衰え

「頬には、フェイスラインに沿ってバッカルファットという脂肪と、目の下、頬の中央にメーラーファットという2つの脂肪があるんです」

その脂肪がゆるんで崩れたり、固まって落ちたりする。

「当然、筋肉も衰えてきますので、支えることができなくなるし、筋肉組織や筋膜を骨に留めているリガメントもゆるんでくるんです。つまり、壁にポスターを留めていたピンが、次第にゆるんでくることを想像してください。

「原因は、何なのですか?」

「顔の疲れです。冷えやむくみで血行不良になり、表情グセや歪みも重なって凝り固まってしまうんですね。頬や額、あごの疲れをとりたくて、開発した手技を試すうち、アンチエイジング効果が目に見えて出てきたんです」

中でも、誰でも簡単に毎日できるのが「つまむ」手技。

「つまんで、ほぐして、血流を促して、凝り固まった脂肪や筋肉をゆるませれば、本来の表情を取り戻せます。表情筋が自在に動くようになれば、自然に顔のラインが整ってくるんです」

「なるほど。顔を初期化するのですね? で、その効果が続く……。す、すぐお願いします!」

「その前に、カウンセリングをしましょうね」とエリーさん。

「体で気になることはありますか?」

「首と肩がガチガチで、目の疲れもひどくて、めまいもするし、頭痛も」

「よく眠れますか?」

「睡眠は8時間、とっています」

と、しばしやりとりが。一体、顔の形と体は関係あるのだろうか。

「実はあるんです。顔の半分を隠してみましょうか。左の顔に比べて右の顔がちょっと悲しげに見えますね。それは、右側が下に落ちているからなんです。もしかして左側にくいしばりがありませんか」と指摘するエリーさん。

「え〜っ!　奥歯が欠けているって、歯医者さんに言われています」。小迎さんは驚いたまま、いよいよ施術へ。

施術は、まず足先や背中をほぐすところから始まった。

「顔は体とつながっているからですね。気持ちよくて、リラックスしたところで顔に移るのは納得です」と小迎さん。

「つまむ手技は軽いタッチで、つままれたと思ったら、ぱっと離される感覚が心地よい。エリーさんが解説してくれる生理解剖学や皮膚科学、心理学、人相学の話が、すごく面白いです」

夢心地の時間はあっという間に終わり。施術後の小迎さんの第一声は「あ、笑いやすいです!」。上の写真を見ても、フェイスラインがすっきり。目もパッチリしたのがわかる。だが、もっと驚いたのは帰宅後のことだった。

「ふと鏡を見たら、顔の形が違う!　うれしくて自撮りしました」と編集部に報告が。しかも、さらに後日談が。

「先日、妹に会ったら、いきなり『痩せた?　いや、顔、何かしたでしょ』と言われまして（笑）。体験からもう3日もたっているんですよ。驚きました。エリーさん、ありがとう!!」