4LDK、4人+愛犬家族のお宅を訪問、仲間わけ整理でいざ片付け開始!
撮影・青木和義 文・一澤ひらり
片づけは習慣。出したものは使い終えたら必ず元の場所に戻す。
大阪府下、4LDKの3階建てに夫と小学3年生の息子、愛犬と暮らす山田恵さん。片づけは苦手だし、フルタイムで働いていて時間の余裕もない。そんな理由から小西紗代さんの収納教室に通い始めた山田さん宅に、小西さんが訪問。実地指導を行うことに。
「ワンちゃんグッズから化粧品、書類、薬まで、ごちゃまぜの出しっ放しです。こんなふうになるのは戻す場所が決まっていないからなんですよね」
片づけとは出したものを元の場所に戻すことが大原則。小西さんの指摘に、
「使ったものをつい置きっ放しにするので、どこに何があるのかわからなくなって探してばかり。同じものをいくつも買ってしまうんです」
と山田さんは反省しきり。すかさず小西さんがアドバイス。
「まず本当に必要なのかどうか、引き出しや棚、コーナーごとに物を全部出して、いま使っているか使っていないかで仕分けしていきましょう」
この仕分けを行うと、いかに不要なものが多いかに気づかされるという。
「物は使う場所に置くことが鉄則です。日頃の家族の動線を見極めると物の定位置が見えてきます。その時に一緒に使う仲間でまとめましょう。たこ焼き器ならコテやハケ、延長コードをセットにするとか、同じ所から必要なものを一度に取り出せる仕組みが大切です」
仲間わけ整理で、いざ片づけ開始!
【キッチン】2つのゾーンに分ければ、片づけが効率よくラクに。
火の近く? 水の近く? どちらで使うかで仕分ける。
調理道具をメインに収納する右ゾーンは、料理する動線をスムーズにすることが重要と小西さん。
「使う頻度が高いものを手に取りやすいところに配置することが基本。そのためには火回り、水回り、どちらの道具かで区別するのがポイント。コンロ下には火を使う道具、フライパンや調理ツール、調味料も一緒に収納しましょう」
一方、シンク下には水回りで使う道具を集める。鍋やケトル、洗剤の置き場所にする。サラダスピナーも野菜を入れて洗うことから始めるのでここに。ただし湿気がたまりやすいので食品は厳禁だ。
「火回りで使うもの、水回りで使うものをグループ分けしておけば、道具も手早く出せる。調理の効率もアップして、時短にもなります」
また、キッチンの引き出しはカトラリーなどごちゃごちゃしやすいので、仕切りを作って整理する。
引き出しは細かく仕切って見やすく。
シンクの引き出しにはお弁当グッズ、ラップやカトラリーなど調理に関わるものを収納。
「引き出しは中に入っているものが見渡しやすい反面、物同士が混ざりやすくて、いつの間にか地層のように重なってしまいがち。浅い引き出しはトレーを使い細かく仕切って収納すれば、取り出しやすくなります」
水回りの道具はシンク下に収納。
「お味噌汁や煮物を作る鍋、パスタを茹でるパスタパンといった最初に水を入れて使う器具は、シンク下に収納すればすぐに使えますよ」
鍋というカテゴリーで収納するのではなく、水回りで仲間集めをすると使い勝手が格段とよくなる。そうすればボウルやザル、ケトルなどをしまっておく場所が自然と見えてくる。
食洗機の下には洗剤やスポンジを。
食洗機下にある引き出しには、食洗機に使う洗剤やスポンジなどのストックを収納。
「この引き出しは深めなので、立てて収納するといいんです。上からひと目で中身がわかりますし、サッと取り出しやすいですよ」
引き出しが浅ければ仕切りを使い、深ければ立てて収納すればスペースを最大限に生かせる。
1. 火の近くには、火回りに使う道具を。
「フライパンや卵焼き器はコンロ下におけばすぐに調理できます。オイルや調味料なども一緒にしておくと無駄がないですよ」
カテゴリーにとらわれず、一緒に使うものは仲間集めをして使いやすい場所に置こう。
2. 食品は左ゾーンの引き出しへ。
コンロ下いっぱいに詰め込まれていたカップ麺などは、左のゾーンへ移動させることに。
「食品類は整理して必要なものだけを、左のゾーンへ。空いたスペースは現在フリーになっているので、火回りに使う道具が増えたらここへ」
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