鈴木 福さんが語る、ミュージカル『RENT』──持っている感性みたいなものは昔からそこまで変わってないんです
撮影・HAL KUZUYA スタイリング・岡村春輝(FJYM inc) ヘア&メイク・ショウジロウ フェニックス 文・中田 花
「まだ少し幼さが残る福くんだろう」という想像は軽やかに裏切られ、1歳で芸能界入りしたプロフェッショナル、人気俳優の鈴木福さんがそこにいた。
驚くばかりの美肌は、毎晩のシートマスクを習慣にした成果だという。
「肌は保湿していないと怖いというか、乾燥恐怖症のレベルまできました(笑)。食べるものなども、質とか量を徐々に気をつけていったら、あとあと楽になるだろうなんて思っています。スキンケアもそういう思いからの習慣化です」
大学生活も終わりに近づいていくこの秋から年末にかけて、ミュージカル『RENT(レント)』で全国5都市を回る。
1996年にブロードウェイで初演された、ロックミュージカルの大ヒット作品。福さんが演じるのは物語の語り手でもある重要なキャラクターだ。
「作品が作られた当時とは時代が変化していても、本質は変わらないと思っています。アーティストやミュージシャンなど魅力的なキャラクターがたくさん出てくるし、聴いても歌ってみても難しい曲調が多い。その複雑さがむしろ作品性ですし、そういう舞台を作っていけるのはすごいことだなと」
ドラマ『マルモのおきて』で芦田愛菜さんと共にブレイクしたのは7歳の時。
「この世界にいたとして、多くの人が経験できないようなことをたくさんやらせていただいて。すごく素敵な先輩たちと、僕の年齢では普通築けないような年月による関係値を築けたのはうれしいことですし。そういう方々が今も周りにいてくださるのは幸せなことだなと、最近は感じることが多いです」
子役時代から今までを「たぶん、地続きで生きてきています」と微笑む。
「もう覚えてないこともたくさんあるけど、持っている感性みたいなものは昔からそこまで変わってなくて。かっこいいと感じる色合いというか、哲学的なものはたぶん現在の僕に受け継がれているものだから。今日も納得して仕事ができているか、今の自分を好きでいられるか、みたいなところはとても大事なんだろうなと思っています」
祖父母の代から和楽器奏者の家系であり、福さん自身も箏ことや尺八を演奏できることはよく知られている。
「僕の場合、歌って踊るイメージがあまりないよねとよく言われて(笑)。皆さんからの期待値は様々だけど、『RENT』ではひとつの区切りというか、いい意味で裏切っていきたい気持ちです」
『クロワッサン』1173号より
広告