細田佳央太さんが語る、映画『あの星が降る丘で、君とまた出会いたい。』──高いパフォーマンスを続け多くの人に恩返ししたい
撮影・天日恵美子 スタイリング・吉本知嗣 ヘア&メイク・菅野綾香 文・黒瀬朋子
実直な人やピュアな人物役が似合う細田佳央太さん。最新映画『あの星が降る丘で、君とまた出会いたい。』でも、明るく誠実な青年・涼を演じている。戦時中にタイムスリップした女子高生と特攻隊員の恋を描いた映画『あの花が咲く丘で、君とまた出会えたら。』の7年後の物語。高校教師になった百合(福原遥)は涼に、特攻で戦死した恋人・彰の面影を重ねてしまう。
「純粋な恋愛作品に出るのは初めてでしたし、お客さんにも彰さんの面影を感じてもらわなければいけない役柄だったので、すごく難しかったですね」
戦争によって遺された人たちがどんな思いになるのか、リアルに想像させられる場面が随所に登場。特攻隊員が家族に宛てた手紙を、授業で生徒たちが読み上げる場面は圧巻だった。
「特別授業のシーンは、映画を観てくださるお客さんはもちろん、生徒役の若い方々にも何か届くものがあるといいなと思いながら演じていました。戦争の悲惨さは伝え続けていかないといけないですよね」
劇中、相手に恩返しができない時には、別の誰かに恩を送り、それが続いていけばいいという提案がなされる。
「『恩送り』という言葉を初めて知りました。素敵ですよね。僕の場合は、僕を起用してくださった監督やプロデューサーさんに恩返しをしたいという思いが強いです。起用してよかったと思っていただけるように、その後の作品でも高いパフォーマンスを見せて、俳優を続けることが、恩を返すことになるのかなと思いながらやっています」
最近は、『ちるらん 新撰組鎮魂歌』の殺陣、『GIFT』の車いすラグビー、『人はなぜラブレターを書くのか』のボクシングなど、ハードなアクションを求められる作品が続いている。
「なぜだか続きましたね(笑)。今は、30代になっても負担なく無茶ができるよう、体づくりとメンタルを整えておきたいという思いでいます」
現在24歳。流されない大人でいたい、と細田さんは続ける。
「SNSなどによって、昔より世の風潮に振り回されやすくなっている気がします。それに流されない人でいたいですね。演劇や映像などの芸術は、世の中のおかしいと思うことに対して合法的に異を唱えられるもの。芸術に関わる仕事をしている以上、自分の意見を持った人間でいなくちゃと思います」
思うだけでなく、人にはきちんと「言葉にして伝える」ということも大切だと考えている。
「僕はダメ出しされ続けてきたので、お芝居を褒められると不安になっちゃいます(笑)。マネージャーさんにもはっきり言ってくださいと伝えています」
『クロワッサン』1171号より
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