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【日本全国・郷土玩具MAP】日本の手仕事を巡る旅へ

手仕事を知ることは、その土地の歴史と風土を知ること――日本全国には、その土地ならではの魅力的な郷土玩具がたくさんあります。ここでは地域ごとに、手仕事の特徴と代表的なおもちゃたちをご紹介。「欲しい」をキッカケに始める旅のすすめです。

撮影・中島慶子 イラストレーション・保立葉菜 郷土玩具(北海道を除く)・備後屋(TEL:03-3202-8778)

【日本全国・郷土玩具MAP】日本の手仕事を巡る旅へ
北海道の定番民芸品「木彫りの熊」。大正時代に尾張徳川家当主・徳川義親がスイス土産として持ち帰った熊の置き物をきっかけに生まれた
北海道の定番民芸品「木彫りの熊」。大正時代に尾張徳川家当主・徳川義親がスイス土産として持ち帰った熊の置き物をきっかけに生まれた

北海道

アイヌ文化に由来する工芸品に加え、明治以降、全国から流入した技術が合わさり発展した木工品など、素朴で力強い手仕事が特徴。

江戸時代から福島県三春で作られてきた「三春張子」のひとつ〈腰高とら〉。子どもの成長や魔除けを願う縁起物
江戸時代から福島県三春で作られてきた「三春張子」のひとつ〈腰高とら〉。子どもの成長や魔除けを願う縁起物

東北

衣類の保温性を高める「刺し子」や、農閑期の仕事としての木工品「曲げわっぱ」など、厳しい冬を生き抜くための、実用性を備えた手仕事が多い。

江戸時代から良質の箒の産地だった栃木県鹿沼。箒草から栽培し作られる「きびがら細工」は、県の伝統工芸品にも認定
江戸時代から良質の箒の産地だった栃木県鹿沼。箒草から栽培し作られる「きびがら細工」は、県の伝統工芸品にも認定

関東

「江戸切子」をはじめとする都市部の江戸職人文化から、焼き物、織物、竹細工など、各地の自然素材を生かした暮らしの道具まで、多彩な手仕事が共存。

明治初年から続く静岡県の「浜松張子」の〈酒買いだるま〉は、手足が生え、赤ら顔で千鳥足。徳利を手にしたものもある
明治初年から続く静岡県の「浜松張子」の〈酒買いだるま〉は、手足が生え、赤ら顔で千鳥足。徳利を手にしたものもある

中部

「輪島塗」「木曽漆器」に代表される漆工芸や「瀬戸焼」「美濃焼」等の焼き物、「越前和紙」など、豊かな森と土、水を生かした手仕事が発展した。

日本の土人形の祖といわれる「伏見人形」。平安貴族が乗った〈牛車〉をかたどり、京都の寺社参拝客向けの土産物として発展
日本の土人形の祖といわれる「伏見人形」。平安貴族が乗った〈牛車〉をかたどり、京都の寺社参拝客向けの土産物として発展

関西

「西陣織」「京友禅」に代表される洗練された染織工芸や、茶道文化に育まれた「信楽焼」などの手仕事が発展。高度な職人技が受け継がれる地域。

広島県尾道で男児の誕生祝いに贈られる〈田面船〉。男児が曳いて氏神様を詣でる。海運で栄えた尾道らしい郷土玩具
広島県尾道で男児の誕生祝いに贈られる〈田面船〉。男児が曳いて氏神様を詣でる。海運で栄えた尾道らしい郷土玩具

中国

「因州和紙」や「石州和紙」、土の風合いを残す「備前焼」「萩焼」、実用的かつ艶やかな竹細工など、素材の美しさを生かした手仕事が多数。

商家などで働く女性をモデルにした香川県「高松張子」の〈奉公さん〉。働き者で良縁を願う縁起物として親しまれた
商家などで働く女性をモデルにした香川県「高松張子」の〈奉公さん〉。働き者で良縁を願う縁起物として親しまれた

四国

四国山地が育む豊かな森林と、四万十川をはじめ清流が支える「土佐和紙」「伊予水引」などの紙産業が盛ん。藍染めなどの暮らしに寄り添う手仕事も。

壇ノ浦の戦いで敗れた平家の落人が都を偲んで作ったとされる熊本県人吉地方の〈きじ馬〉。男児の健やかな成長を願う
壇ノ浦の戦いで敗れた平家の落人が都を偲んで作ったとされる熊本県人吉地方の〈きじ馬〉。男児の健やかな成長を願う

九州・沖縄

有田、伊万里、小石原など、九州は日本有数の陶磁器の産地。また大陸との交流が盛んで「薩摩切子」や「紅型」のような豊かな色彩の手仕事も多い。

『クロワッサン』1169号より

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