家族が集まるリビングから整体サロンへ【自宅で夢を叶える住まいの工夫③】
自宅のリビングで整体サロンを始めた和久井みな子さん。暮らしの場で仕事をする工夫や、その良さを聞きました。
撮影・黒川ひろみ 文・長谷川未緒
ウェブデザイナーとして活躍していた和久井みな子さんがセラピストに転身したのは、自身の不調がきっかけだった。
「40歳で出産し、それまで元気が取り柄だったのに、ぎっくり腰や四十肩、大学時代に競技スキーで故障した膝にも痛みが。帯状疱疹やメニエール病なども患い、治療を求めてあちこち通いました。そんな中、アロマと整体に出合ったんです」
実はアスレチックトレーナーを志したこともあるほど、体を健やかに保つことに以前から関心があった。またウェブデザイナーの仕事も転換期にあると感じていたことから新たな道へ進むことを決意。2018年に自宅でサロンを開業した。
「1階がリビング、ダイニング、キッチン、2階が寝室、子ども部屋、和室。最初は空いている和室を施術場所にする予定でした。ところがベッドを広げてみたら思ったより狭く、圧迫感があって。そこで1階のリビングで行うことにしました」
自宅でサロンを始めるにあたっては、家族との調整も欠かせない。事前に予定を確認してから、営業日を決めている。テレビの存在感は布でカバーし、テレビ前が定位置のソファとテーブルを施術時は窓際に寄せ、空いたスペースに折り畳み式の施術用ベッドを設置する。
「セッティングは面倒ですし、リビングで開業することに最初は戸惑いもありました。でも施術後、お茶を飲みながら、友だちの家に遊びに来たみたいにみなさんリラックスしてくださるんです。体が楽になったお客さまの笑顔を見るのはうれしいですし、これからもつい長居したくなるようなサロンを続けていきたいです」
『クロワッサン』1167号より
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