“買ったついでに”少しだけ。料理研究家・近藤幸子さんの日々を助ける軽やかな5つの仕込みワザ
撮影・黒川ひろみ 文・小笠原章子
忙しい日の味方といえば、作りおきのおかずが定番。でも、さらに少ない負担で毎日の食事作りをラクにしてくれるのが、料理研究家、管理栄養士・近藤幸子さんが実践しているという手軽な仕込みワザだ。
「肉を買ったついでに下味をつけておくなど、日常の流れの中に無理なく仕込みを組み込んでいます」
こうして次につながる小さな一歩を踏み出しておくだけで、食事作りが断然ラクになるという。さらに、仕込んであるものが1つあると、それを起点にメニューも考えやすくなる。
「どれも気負わずにできることばかりだから、自分でも仕込んでいるという感覚がないくらい(笑)。それでも、やるとやらないとでは大違い。今日のささやかな仕込みが明日の自分の助けになっていると日々実感しています」
肉や魚は調味液で柔らかく。焼くだけでおいしい一品に
保存袋に素材と調味料を入れてもみ込むだけなので手が汚れず、洗い物もなし。時間をおくことで身が柔らかくなり味も浸透するため、焼くだけで立派な主菜に。
鶏肉の塩糖水漬け
保存袋に鶏もも肉2枚(600g)を入れ、塩小さじ1と1/2、砂糖小さじ1、水大さじ6を加えてよくもみ込み、冷蔵庫に入れ半日ほどおく。
鮭のヨーグルト味噌漬け
保存袋にプレーンヨーグルト(無糖)75g、味噌50g、砂糖小さじ2を入れて混ぜ、生鮭3~4切れを漬け、冷蔵庫に入れ半日ほどおく。
トマトはカットして冷凍。旨みが増してソースも簡単
トマトは凍らせると旨みがアップ。ヘタを取ってざっくりカットし、保存袋に平らに入れて冷凍し、使いたい分だけ割って使用する。氷代わりに麺つゆに入れるほか、崩しやすいのでトマトソースにも。
薬味や野菜はカットしてすぐ使える自家製ミックスに
一緒に使うことが多い野菜はまとめてカットし、野菜ミックスに。青じそやミョウガ、生姜を刻んだ薬味ミックスは濡らしたペーパーで包んで鮮度をキープ。麺類や焼いた肉などにすぐ使える。玉ねぎやパプリカ、ズッキーニをあわせた洋風野菜ミックスやきのこミックスも作っておくと炒め物やスープが即完成。
卵は多めにゆでておき、味玉にして手軽に1品追加
ゆで卵は多めにゆでることで手間と時間をカット。鍋に1cm深さの水と卵を入れ、ふたをして水から中火で4分、火を止めてふたをしたまま4~5分おくと半熟状になり、ぐっと時短に。麺つゆや焼き肉のたれ、ウスターソースなど冷蔵庫にある調味料に漬けるだけで一品になる。
スイートチリソース味玉
保存袋にスイートチリソース大さじ3、醤油大さじ1/2、ゆで卵3~4個を入れて混ぜ、冷蔵庫に半日ほどおく。
ゆで鶏はまとめて作り、スープも余さず活用
鶏肉をたくさん買ったらまとめてゆでておくと、海南鶏飯やチキンサンド、棒棒鶏などにアレンジできる。旨みたっぷりのゆで汁は、スープなどに使用。
チキンサンド
好みのパンにバターを塗り、薄切りにしたきゅうりを敷き詰める。食べやすく切ったゆで鶏をのせ、マヨネーズをかけてこしょうをふり、バターを塗ったもう1枚のパンでサンドする。
海南鶏飯(1〜2人分)
炊飯器に米1合、塩小さじ1/2を入れ、1合の目盛りまでゆで鶏のゆで汁を加え、普通に炊く。食べやすく切ったゆで鶏とともに器に盛り、醤油とオイスターソースを同量混ぜたたれをかける。
『クロワッサン』1164号より
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