料理研究家・星野奈々子さんに教わる、食材が循環する冷蔵庫のつくりかた──食材の買い方と収納のコツ編
撮影・小川朋央 文・嶌 陽子
冷蔵庫の中で食材が迷子になり、結局だめにしてしまう。毎日の献立がなかなか決まらない。そんな悩みを解決してくれるのが、星野奈々子さんが実践する「食材が循環する冷蔵庫」だ。
「以前は冷蔵庫をうまく使えず、料理撮影の時も『あれが見つからない』と探し続ける羽目に。誰にでもわかりやすく、無駄のない冷蔵庫にしようと考え、たどり着いたのが今の方法です」
自宅の冷蔵庫は一般の家庭でも使われている560Lタイプだが、買い物の仕方から収納方法まで工夫をこらした結果、食材ロスも減り、献立決めもラクになるなど、いいことずくめ!
「バランスのとれた食材を冷蔵庫にわかりやすい形で常備すると、自然と迷いやロスがなくなります」と話す星野さん。具体的にどんな方法なのか、詳しく見ていこう。
【食材を買う】
パターン化し、使い切れる量だけに
冷蔵庫の管理は食材を買う時点から。星野さんは1週間分を単位に、買うものを大体パターン化している。
「まずは肉を3種類、魚を2種類。いも類、きのこ、ねぎ類、トマト、葉野菜の定番野菜を5種類。さらに旬の野菜を5種類。加えて豆腐などの大豆製品を1種類、ハムやベーコンなどを1種類、チーズなどの乳製品、卵を買っておきます。日持ちがしないものから順番に使い、使い切ったら買い足す。これを繰り返していくと買い過ぎ防止になり、結果的にバランスよく栄養をとることもできます」
【冷蔵庫に収める】
すべての定位置を決め、食材迷子を防止する
星野さんの冷蔵庫は収納グッズ使いが特徴的。トレーやボックスごとに入れる食材のカテゴリーを決めているので、迷子を防ぐことができる。さらに、冷蔵室の一角は常に空きスペースに。おかずの残りやカテゴリーに収まらないものなど、例外的なものを置く場所を確保しているため、ほかのスペースが侵食されることもないというわけだ。
「ケースを使うもうひとつの利点は、カテゴリーごとの枠、つまり限度がわかりやすいこと。ケースからはみ出すほどは買わないという意識が働くので、買い過ぎを防ぐことにつながるんです」
〈野菜室〉
使いかけ野菜や根菜、葉物を重ねず収納
上段には4つのケースを並べて、左から「果物などのつぶれやすいもの」「使いかけだがまだ切っていないもの」「切って使った残り」「香味野菜や柑橘類」に分けている。下段は手前が葉物野菜やねぎ、奥に根菜やきのこなど。重ならないよう、深めのケースに立てて収納している。
〈冷蔵室〉
こまごましたものはカテゴリー分けし、一時置きスペースを確保しておく
こまごまとした食材や瓶もの、調味料などが集まる冷蔵室。ここでもトレーを駆使し、「ご飯のお供」「ジャム類」「和&中華の調味料」「製菓材料」など、用途別に使いやすく分けている。上から2段目、3段目は常に空けておき、残ったおかずなどを一時的に置く場所として活用。
〈冷凍室〉
ケースで4つに分類し、見やすく立てて収納
深めのケースを4つ置き、「週の後半に使う肉や魚」「作り置きの料理など」「冷凍フルーツ・野菜」「パン粉やコーヒーなどの粉類」に分類。立てて収納すると一目瞭然。
『クロワッサン』1164号より
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