丸ごとピーマンと豚ひき肉の酸味蒸し【渡辺有子さんのレシピ】
食欲がないときでも、負担なく食べられるのが、酸っぱいおかず。
おいしく、ヘルシーに。酷暑を乗り切るためのとっておきレシピ。
おいしく、ヘルシーに。酷暑を乗り切るためのとっておきレシピ。
撮影・高杉 純 スタイリング・矢口紀子 文・松本昇子
丸ごとピーマンと豚ひき肉の酸味蒸し
丸ごと種まで蒸すことで、旨味をぎゅっと濃縮。
ほのかな酸味で滋味深い味わい。ナッツの食感も楽しい。
【材料(2人分)】
ピーマン 4個
豚ひき肉 100g
生姜 大1かけ
アーモンド 20g
ごま油 大さじ1
米酢 大さじ1
粗塩 小さじ1/3
【作り方】
1.ピーマンは洗う。生姜は千切り、アーモンドは3等分に切る。
2.鍋にごま油をよく熱し、生姜と豚ひき肉を中火でよく炒める。アーモンドも加えてざっと炒め、いったん取り出す。
3.2の鍋にピーマンを入れ、強火で焼き付けるようにしてふたをする。時々ふたを開け、全ての面を蒸し焼きする。取り出した②を戻し入れ、米酢と粗塩を加えてざっと和える。
暑い日や疲れているときに、さっぱり食べられて体にもいい酸っぱい料理。
「疲労や怠さの軽減も期待できるおかずは、この時季の食卓の強い味方」と言うのは、料理家の渡辺有子さん。ビタミン類やカリウム、カロテン豊富な夏野菜に、クエン酸効果のある酸味はぴったりの組み合わせ。
「ただし、酸っぱければいいということではありません。加えすぎると、味や食材のまとまりをなくしてしまいますから気を付けて。また、糖分を加えると、角のない、丸い酸味になります」
米酢の味わいが汎用性は高いが、まろやかな千鳥酢、さわやかな果汁など酸味にも個性がある。特性を知り、素材に合った味を選ぶのがコツだ。おいしく食べて、夏バテ予防を。
『クロワッサン』1099号より