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副腎疲労は放っておくと、うつ病になる!?

はっきりとした病気とは思えないのに、この疲れとだるさは何? 
明治国際医療大学教授の伊藤和憲さんに聞きました。

イラストレーション・小林マキ 構成&文・堀越和幸

【症状と原因】
副腎とは腎臓の上にあるクルミ大の臓器。

「この臓器が何をしているかと言えば、コルチゾールというストレスに対抗するホルモンを生産しています」

ということは、ストレスが続けば続くほど副腎は昼夜を問わずフル稼働。コルチゾールの過剰分泌が慢性化し、いざという時の働きが弱くなってしまう。これが副腎疲労だ。

「症状としては、疲れやすい、だるい、集中力の低下、気が沈む、などが挙げられます。これが発展すれば、うつになることもあるでしょう」

コルチゾールは本来、防御的な働きを担うホルモンなので、これが弱まると感染予防の力も落とすことに。最近、風邪を引きやすくなったという人は、一度副腎疲労を疑ってみよう。

【対策】
副腎疲労の一番の原因はストレス。なので、ヨガや瞑想、ストレッチ、深呼吸などの自分に合ったリラックス法を見つけることがまず大切。さらにはビタミンCも効果が高い。

「人体で最もビタミンCを必要としている臓器に副腎があります。ビタミンCはコルチゾールの材料となるので、積極的に摂ることもおすすめです」

夏みかんや、レモンなど。おやつ代わりにぜひ!

コルチゾールが過剰分泌されると、ビタミンCが大量消費され、 やがて不足状態に。季節の柑橘類を食べる習慣を身につけよう。
コルチゾールが過剰分泌されると、ビタミンCが大量消費され、 やがて不足状態に。季節の柑橘類を食べる習慣を身につけよう。
  • 伊藤和憲

    伊藤和憲 さん (いとう・かずのり)

    明治国際医療大学鍼灸学部学部長・教授

    明治国際医療大学大学院鍼灸学研究科大学院研究科長・教授。著書に『はじめてのトリガーポイント鍼治療』『トリガーポイントマップ』など。

『クロワッサン』1099号より

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