クミンの風味豊かな、インドの夏大根のカチュンバル【重信初江さんの世界の和え物レシピ】
撮影・土居麻紀子 文・森本亮子 構成・中岡愛子
夏大根のカチュンバル
クミンの風味豊かな、異国情緒ただよう名脇役。
「辛くパンチの効いた夏大根を食感のよい千切りにし、清涼感ある和え物に。クミンはしっかり熱して香りと旨味を出してからかけて」。消化を促進するひと皿なので、箸休めやカレーの付け合わせにも。
【材料(2〜3人分)】
大根 250g
塩 小さじ1/4
ししとう 3本
A[レモン汁 大さじ1 塩 小さじ1/4]
B[サラダ油 大さじ1/2 クミンシード 小さじ1/2]
【作り方】
1.大根はスライサーで太めの千切りにし、塩をまぶして15分おき、水気を絞る。ししとうは小口切りにする。
2.ボウルに1を入れ、Aを加えて混ぜる。
3.小さめのフライパンにBを入れて弱火にかけ、香りが立つまで1分ほどしっかり炒める。油ごと2に加えて和え、器に盛る。
※冷蔵庫で3〜4日間保存可能。
それぞれの地域で異なる、和え物の美味しさ
「和え物は生でよし茹でてよし、おかずにもメイン料理の付け合わせにもつまみにもなり、野菜を大量に摂れて体が整います。夏野菜が旬を迎え、食欲が落ちやすいこの時季にぴったりです」と重信初江さん。
“和える”利点は調味料がなじんで味がよくなることだが、塩茹で・塩揉みしたものは食材から水気が出て味がボヤけやすいため、味付け前に水気をしっかり取るのが仕上げのコツだ。
「白和え、ごま和え、酢の物など、日本の和え物は調理法も食材もバリエーション豊かで、作り方も簡単。他国で感動した和え物には玉ねぎ、トマト、きゅうり、レモン汁がよく入っていましたが、スパイス使いに食文化が顕著に表れて面白い。意外と身近な食材と調味料でできますよ」。旅気分で野菜の和え物の奥深い魅力を楽しみたい。
『クロワッサン』1071号より
広告