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冷凍食品ジャーナリストの、冷凍食品活用術。

品質はそのままに、長期間保存できる冷凍食品。うまく使えば食卓が豊かに。

撮影・山本 崇 料理製作・竹原由紀 文・長谷川未緒

冷凍食品を活用しよう。

前処理をして急速凍結し、包装後マイナス18度以下で流通する冷凍食品。

冷凍食品ジャーナリストの山本純子さんによると、「この温度帯では腐敗しないので保存料は不使用、旬の時季に加工することで、冬が旬の野菜なら夏は路地ものより栄養価が高いという実験結果もあります」

賞味期限は通常1年だが、買い物時や冷凍室の扉の開閉による温度変化が劣化を招くため、3カ月程度で使い切るとよい。

「下ごしらえ済みの冷凍食品も多種多様。手抜きではなく『手間抜き』と考え活用すれば、栄養バランスの取れた、家族が笑顔になる食卓ができると思います」

つぶし加減が絶妙。サラダ、 スープなど、幅広く使える。[すりつぶし栗かぼちゃ]

冷凍食品ジャーナリストの、冷凍食品活用術。

かぼちゃのごま風味フムス

【材料(2人分)】
冷凍すりつぶし栗かぼちゃ1袋(195g)
豆乳 大さじ3~4
白練りごま 大さじ2
白すりごま 大さじ1
おろしにんにく 1/2かけ分
レモン汁 大さじ1
塩 小さじ1/4
パプリカパウダー・シナモンパウダー 各少々
オリーブ油・クミンシード・かぼちゃの種・細切りトースト 各適量

【作り方】
1.ボウルにすりつぶし栗かぼちゃを入れて、オリーブ油大さじ1を加え、自然解凍する。
2.練りごま、すりごま、おろしにんにく、レモン汁、塩、パプリカパウダー、シナモンパウダーを加えて混ぜ、豆乳を少しずつ入れて好みの硬さに調整する。
3.器に盛ってオリーブ油を回しかけ、クミンシードを振り、かぼちゃの種をのせる。細切りにしたトーストを添えて。

調理時間の短縮に役立つ。とろっとした食感もいい。[揚げなす]

冷凍食品ジャーナリストの、冷凍食品活用術。

厚揚げとなすの甘味噌炒め

【材料(2人分)】
冷凍揚げなす 1袋(200g)
厚揚げ 1枚
しょうが 1かけ
ごま油 大さじ1
A[しょうゆ 大さじ1、砂糖 大さじ1、酒 大さじ2]
B[味噌 大さじ2、みりん 大さじ2]
白いりごま・万能ねぎ 各適量

【作り方】
1.厚揚げは熱湯を回しかけてペーパーで水けをふき、縦半分にしてから1cm厚さに切り分ける。A、Bをそれぞれ合わせておく。しょうがは千切りにする。
2.フライパンにごま油をひき、なすを凍ったまま入れて強火で炒める。油が回ったら厚揚げとしょうがを入れ、Aを回し入れて中火で炒め、Bを加えて味をなじませる。仕上げに万能ねぎの小口切りといりごまをかける。

栄養価の高いごぼうを使う分だけ、手軽に。[ 細切りごぼう]

冷凍食品ジャーナリストの、冷凍食品活用術。

ごぼうと生ハムの炊き込みごはん

【材料(2人分)】
米1カップ
かつお出汁240ml
冷凍ごぼう70g
生ハム4枚
食塩不使用バター小さじ1
しょうゆ少々
セロリ適量

【作り方】
1.米はといでざるにあげ、30分ほど置く。生ハムの脂の部分を刻んでおく。セロリは薄切りにする。
2.米、かつお出汁、凍ったままのごぼう、生ハムの脂の部分を炊飯器や鍋に入れて炊く。炊きあがり際に残りの生ハムを一口大にちぎって入れ、蒸らす。
3.しゃもじで混ぜ、バターとしょうゆ、セロリを加えてさっくり混ぜる。

なめらかでスイートポテトのよう。凍ったままでも![ 焼き芋 ]

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焼き芋パルフェ

【材料(2人分)】
冷凍焼き芋 小2本
サツマイモチップス(市販)4枚
バニラアイスクリーム 1カップ
ギリシャヨーグルト 1カップ
はちみつ・好みのナッツ 各適量

【作り方】
1.冷凍焼き芋は自然解凍し、皮をむいておく。
2.皿にはちみつを回し入れ、ナッツを散らす。焼き芋を盛り、サツマイモチップスをトッピングする。
3.はちみつを混ぜたギリシャヨーグルト、アイスクリームを添える。サツマイモチップスの代わりにむいた皮を揚げて添えても。

  • 山本純子 さん (やまもと・じゅんこ)

    冷凍食品ジャーナリスト

    冷凍食品専門紙の記者・編集長・主幹を務めた後、2015年に独立。専門情報サイト「冷凍食品エフエフプレス」を立ち上げ、冷凍食品情報を発信中。

『クロワッサン』1069号より

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